【予算550万円のSUV選び】新型ランドクルーザー300の中級グレードとランドクルーザープラドの最上級グレード比較。維持費はプラドに軍配もラゲッジなど内装の使い勝手はランクルに軍配

本格クロカンSUV対決！

タフで頑丈な本格クロカンSUVをファミリーで使いたいと思っているパパ・ママ。新型ランドクルーザーが気になるけど、家族で使うならプラドかなぁと、悩むところですよね。

そこでこの記事では、どっちがファミリー向きなのか、購入後の維持費も予想して徹底比較します。

価格差4万円！ 新型ランドクルーザー300の中級グレードとランドクルーザープラドの最上級モデル比較

新型ランドクルーザー300の中級グレードAXは十二分な装備内容

まず新型ランドクルーザーは、TNGAを採用してより力強さを手に入れた全長4985mmのボディに、ガソリン3.5Lのインタークーラー付きV６ターボと、ディーゼル3.3Lのインタークーラー付きV６ツインターボを設定。ガソリンには２列シート５人乗りと3列シート7人乗り、ディーゼルには2列シート5人乗りを用意しています。

今回ピックアップするグレードは、なんとプラドよりお安い「AX3.5Lガソリン（７人乗り）」550万円。ベースグレード「GX」の一つ上のグレードということで、外観はドアミラーやドアハンドルなどがボディ同色となったり、やや派手さは控えめになりますが、18インチタイヤでシルバー塗装のアルミホイールが付き、サイドステップもアルマイトのものが装着されています。

メカニズムではAVSやリヤのトルセンLSDが省かれますが、マルチテレインセレクトやフルタイム4WD（トルセンLSD/センターデフ付トランスファー）も搭載されているので、走破性は十分でしょう。

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対するプラドは大人気のディーゼルモデル！ 19インチアルミホイールなど豪華装備が自慢

一方でランドクルーザープラドは、先代ランクルと血を分かちつつ、日常使いを意識したユーティリティでファミリーにも人気。ガソリンの2.7L直４とディーゼルの2.8Lインタークーラー付き直４が設定されています。どちらも２列シート５人乗り、３列シート７人乗りがあります。

今回ピックアップするグレードは、ディーゼルのトップグレードで全体としても一番高額となる「TZ-G 2.8L クリーンディーゼル（７人乗り）」554万3000円。

装備はほぼフル装備なのですが、外観としては実はプラドはグレード差が小さく、カバー付きサイドステップが照明付きになるくらい。タイヤは、他グレードが17インチとなるところ、こちらは19インチの切削光輝＋ダークグレーメタリック塗装のアルミホイールが装着されています。

メカニズムでは、ドライブモードセレクトとリヤのトルセンLSDが標準装備となるのはこのグレードのみ。電動リヤデフロックやマルチテレインセレクトがオプション設定されているのもこのグレードのみなので、オフロード走破性を高めたい人にもいいですね。

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【内装比較】USBソケットの数は新型ランクルの勝利！ だが快適性はプラドに軍配

新型ランクルのシートは手動操作タイプも、USBソケットは計5個完備

では、室内の快適装備やシートアレンジを見ていきます。

まず新型ランドクルーザーは、運転席まわりではTFTカラーマルチインフォメーションメーターが4.2インチと小さめ。上級グレードは7インチです。ディスプレイオーディオが標準装備ですが、T-Connctナビゲーションシステムもオプションで選べます。リヤシートエンタメはこのグレードでは装着できません。

ステアリングヒーターはなく、チルト＆テレスコピックも電動ではなく手動。運転席はパワーシートですが、助手席は手動調整となっています。収納スペースは上級グレードとほぼ変わりなく、カップホルダーは1列目と2列目に各2個、3列目シートに4個。タイプCのUSBソケットが計５個。オプションでクールボックスが設定されているので、アウトドアが好きな人には嬉しいですね。

プラドのハンドル、シートなどは全て電動で調整可能！ 夏場に嬉しい快適シートも前席に完備

プラドは4.2インチのTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが標準装備。オーディオレスが標準で、ディスプレイオーディオ＋T-Connectナビキットがオプション設定されています。リヤシートエンタメの設定はありません。

チルト＆テレスコピックは電動で、運転席・助手席もパワーシートで快適温熱シート＋ベンチレーション機能も装備されていますが、ステアリングヒーターやUSBの設定はなく、このあたりはちょっと古さを感じさせるところですね。

収納では、スライド機能付き大型フロントアームレストがあり、大型センターコンソールボックスにエアコン送風機能があったり、便利に使えます。カップホルダーは1列目と2列目に各2個、3列目はボトルホルダー2個となっています。

【シートアレンジ比較】ラゲッジスペースは新型ランクル300の勝ち！ プラドは3列目シートが電動格納式

新型ランドクルーザー300のシートアレンジは、2列目が4：2：4分割でセンターアームレスト付き。リクライニング機能もあり、ゆったり座れます。6：4分割でタンブル機構があるので、大きな荷物を積む時には折り畳むことができます。

3列目シートは5：5分割のフロア格納で、このグレードでは電動ではなく手動操作となっていますが、それほど重労働ではありません。2列目と3列目を畳めば、ほぼフルフラットの広大なスペース。車中泊にも活躍しそうです。

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対するランドクルーザープラドのシートアレンジは、2列目が4：2：4分割でセンターアームレスト、リクライニング機構付き。6：4分割でスライドとウォークイン機構があるので、3列目へのアクセスがスムーズです。

大きな荷物を積む時には前倒しできます。3列目シートは5：5分割でフロア格納。電動操作でラクです。ランクルと比較すると、3列目シートをよく使うファミリーならプラドの方が便利かもしれませんね。

2列目と3列目を畳むと、ほぼフラットになります。広さとしては、ランクルが9.5インチのゴルフバッグ5個積載可能、プラドが4個積載可能となっているので、ランクルの方が容量としては大きめです。

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【先進装備比較】機能数は新型ランクル300の圧勝！ 対するプラドは必要十分な内容

では安全装備を比較してみます。新型ランドクルーザーは、先進のToyota Safety Senseが搭載されていますが、このグレードでは少し省かれる機能があります。レーントレーシングアシストがレーンディパーチャーアラートに変わったり、アダプテイブハイビームシステムがオートマチックハイビームに変わったり。

全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールは標準装備ですが、ドライバー異常時対応システムは省かれています。ただ、ファミリーで乗るのに十分な機能が揃っていると思います。

そしてプラドの方はトップグレードですが、実は安全装備は新型ランクルのグレードより充実度が下がります。レーダークルーズコントロールは全車速ではないし、前後で作動するパーキングサポートブレーキも装備されないし、これが年月相応の差ということですね。

日常でのうっかりミスが心配な方は、ランクルをオススメします。

【維持費比較】やっぱりディーゼルのプラドが安かった！ 税金面は互角の戦い

それでは維持費の予想を比較してみましょう。ここでは新型ランドクルーザーがガソリン、プラドがディーゼルということで違いが気になりますね。

ランクルは、一年に一度かかる自動車税が5万8000円。購入時と車検時にかかる重量税が6万1500円です。ガソリン代は、燃費がWLTCモードで8.0km/L、ハイオクガソリンの平均価格が162.8円（８月９日現在）なので、500km走行するのに約1万175円かかります。

プラドは自動車税が5万1000円。重量税は6万1500円。ガソリン代は、燃費が11.2km/Lで軽油を使用しますので、平均価格130.6円で計算すると500km走行分は約5830円です。

結論！ ファミリーで使うなら新型ランドクルーザー300がオススメ

ということで、快適装備やシートアレンジ、維持費の面でもファミリー向きなのはプラドという印象が強いですが、安全装備やラゲッジ容量の大きさ、走りの進化などにこだわるならば、新型ランドクルーザーがオススメだと思います。

皆さんのファミリーにはどちらがピッタリか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。

【筆者：まるも 亜希子】

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新車価格：

510万円～800万円

中古価格：

915万円～1,960万円

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