ハリアー購入層はヤリスも気になっていた!? 消費者行動データで分かったユーザーの心理とは

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いま大人気のトヨタ ハリアーだが、オーナーたちはどのような比較検討を重ね、何に悩んで購入に至ったのだろう。ユーザーの調査データを基に、ハリアー購入者の心理や、意外な競合車種などを検証してみた。

ハリアーユーザーはこんなクルマも比較した!? 意外なライバル車を写真で見てみる

目次[開く][閉じる]
  1. 新車も中古車も大人気の「トヨタ ハリアー」
  2. ハリアー購入層はヤリスも気になっていた!?
  3. 購入ユーザーはここが気になっていた!? ハリアーは燃費、ヤリスは動力性能

新車も中古車も大人気の「トヨタ ハリアー」

トヨタのプレミアムSUV「ハリアー」が人気だ。2020年上期(4月~9月)の新車販売台数は31533台、10月には単月で9674台と、299万円から504万円の価格帯ながらコンパクトカー並みの売れ行きを記録。グレードによっては今もなお半年以上の納車待ちが続く状況となっている。

初代ハリアーの登場は1997年12月。2020年6月に登場した現行型で4代目となる。歴代モデルも中古車市場で人気があり、中古車情報サイトを検索すると、初代から4代目まで合わせると全国で4000台以上もの在庫情報が掲載されている(2020年11月15日現在)。

ハリアーを求めるユーザーは、どのような検討を重ね購入に至っているのか。自動車業界向けマーケティングサービス「IGNITION for Media」を提供するマイクロアドの消費者行動データをもとに、ハリアーを購入した際の決め手や比較検討車種などを解説しよう。

ハリアー購入層の女性比率は33%以上

2020年10月に調査したIGNITION for Mediaのデータによると、ハリアーを購入したのは男性66.7%、女性33.3%(調査データ平均:男性69.4%/女性30.6%)。年齢別では45~49歳が44.0%、次いで50~54歳が23.9%と、40代後半から50代前半だけで7割近くを占めている。

購入価格帯は200~300万円が47.0%と半分近くを占め、次いで100~200万円が18.9%と多い。続いて300~400万円が10.6%、400~500万円が8.0%。新型ハリアーの納車が進むにつれ、300~500万円台(新車価格帯)の割合も変化することが予想される。

ハリアー購入層はヤリスも気になっていた!?

ハリアーを購入したユーザーは、どんなクルマを比較しているのだろう。上位5台はトヨタ RAV4(検討率5.4%)、トヨタ ヤリス(4.8%)、日産 クルー(3.5%)、トヨタ カローラ(3.4%)、トヨタ ハリアーハイブリッド(3.1%)となっている。

後輪駆動の小型セダンで、コアな走り屋から支持を集める日産 クルーだけが飛び抜けて異質な存在だが、他はトヨタの人気モデルばかりが並ぶ結果となった。

RAV4は新車で約274万円から約403万円と価格帯も近い。現行型ハリアーは同じエンジンやプラットフォームを共有する兄弟関係にあり、ボディサイズも同等だから、比較検討のリストに上がるのは納得出来る。

新車のヤリスと中古車のハリアーが比較検討されていた

注目したいのは、コンパクトカーのヤリス(2020年2月デビュー/新車価格帯:約140万円~約249万円)だ。全長4メーター以下の小さな車体のヤリスに対し、全長4.7メーター級のハリアーは一見すると不釣り合いにも思える。

しかし価格帯で考えると、今回のデータにおけるハリアーの購入価格帯の主流(100~300万円)と見事に重なっていることがわかる。

ここで改めて中古車情報サイトを見てみると、先代(3代目/2013年~2020年)ハリアーの主な中古車価格は159.3万円から523万円、先々代(2代目/2003年~2013年)が38万円から209.9万円。新車のコンパクトカーの予算で手に入れることが出来る高級SUVの中古車を、柔軟に比較検討するユーザーの姿がここで浮き彫りになった。

トヨタ/ハリアー
トヨタ ハリアーカタログを見る
新車価格:
312.8万円620万円
中古価格:
57.8万円702.1万円

購入ユーザーはここが気になっていた!? ハリアーは燃費、ヤリスは動力性能

IGNITION for Mediaの調査データでは、ユーザーがクルマを購入する際の興味・関心を知る「クルマ選びのポイント・価値観」の項目も設けられている。

用途別には通勤・通学・買い物・アウトドア・趣味の5項目。重視するポイントとしては走行性能・乗り心地・エクステリア・インテリア・価格・安全性能・室内空間・燃費・荷室の9項目が挙げられた。

ハリアーの場合、燃費が31.4%とTOP。次いでエクステリアが23.2%、インテリアが16.3%と、ここまでで7割を占めた。上質な内外装デザインを気に入った半面、比較的大きく重い車体のSUVということもあって、実燃費も気になるポイントのようだ。

ちなみに先ほど価格のところで登場したヤリスのデータを見てみると、走行性能が25.3%を占めTOP。こちらも燃費は20.2%と高いが、それ以上に小排気量な1リッターから1.5リッターエンジン性能が十分かどうかもクルマ選びには重要だったことがわかる。

比較検討されていた意外な車種、ハリアーとヤリスのデータからは、2台で悩むユーザーの揺れ動く気持ちまで浮き彫りにしていた。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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