トヨタ 新型ミニバン「エスクァイア」試乗レポート／吉田由美(1/3)

ミニバンの使い勝手には一家言もつ吉田由美さんが、エスクァイアを斬る！

デビュー早々、ミニバン人気No.1の地位に躍り出た「トヨタ ヴォクシー／ノア」に、ちょっと上質な兄弟車『エスクァイア』が誕生しました。さっそく試乗してくれたのは、カーライフエッセイストの吉田由美さんです。新車速報誌の使い勝手ページを長年に渡り担当し、中でもミニバンの内装や使い勝手には一家言もつ由美さん。独自の鋭い視点でインプレッションをお届けします！

ミニバン人気No.1「ヴォクシー／ノア」に新たな兄弟誕生

ミニバン・・・実は私にとってはある意味‘未知の領域’と言っても過言ではないのですが、このカテゴリーのクルマが日本で売れ続けているというのは周知の事実。わたしも参加している新車速報誌「すべて」シリーズの中でも、「ミニバンのすべて」は、コンスタントに年2冊出版されています。これもミニバン販売が好調ゆえのこと。

中でも今年2014年1月に発売された「トヨタ ヴォクシー／ノア」が、発売1か月で約61000台もの受注を受け、ミニバン売上げナンバーワンに躍り出たところを見ても、これはやはり見過ごすわけにはいきません。

吉田由美が語る、ヴォクシー／ノア人気の秘密とは

「ヴォクシー／ノア」は、5ナンバー枠の3列シート、ボックスタイプのミニバン。2リッターガソリン車とハイブリッド車の2タイプがあり、駆動方式もFFと4WD、7人乗りと8人乗りが選べるなど、幅広いラインナップが用意されるきめ細かさ。そして何よりの人気の秘密は、その使い勝手の良さにあります。

特に、3列目シートのホント、手軽に「片手でポン」という感じでレバーを引くだけで軽々シートが跳ねあがるのは、特に女性には嬉しい。いえ、嬉しすぎる♪

ミニバンといえど、常に毎回3列目シートを使うという人は少ないのでは？ そうなると、後ろのスペースは荷物を置くスペースに使えた方がより便利。2列目シートもぐっと後ろに引いて、広々スペースを確保することもできるし。

そのほかにも、電動スライドドアを開ければ、乗降口の床が低くなっているので、ご高齢の方にも、はたまたキッズやペットでも乗り降り楽々。そして、2列目・3列目と後ろのシートに行くたびにシートの着座位置が高めに設定されているので、特に3列目シートからの前方視界は〇。何より、サイドのベルトラインが低めなので、外もよく見渡せます。

もちろんドライバーへの配慮も万端。左右前方のガラス部分が広いため、死角がだいぶ少なめ。背の高いミニバンに苦手意識を持つ女性にも、安心してオススメ出来る仕上がりとなっているのです。

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