トヨタの高級車「クラウン」に存在した「ピンク色」「金色」「若草色」仕様とは【プレイバック】
キングコング西野さん、「キン」と「コン」のクラウンをデザイン
トヨタは、キングコング・西野亮廣さんとのコラボレーションにより誕生した「ニシノクラウン」を、2019年3月11日に報道陣へ公開しました。
この特別モデルは、2019年3月17日まで表参道ヒルズ及びソーカルリンクギャラリー(東京都・渋谷区)にて展示されます。
ベースとなったのは、トヨタの代表車種でもある「クラウン」(グレード:2.5 S “C パッケージ”)。西野さんは、この高級車に大胆にも金色と濃紺のカラーリングを取り入れ、ニシノクラウンを完成させました。
>>詳しくはこちら:キングコング西野さん、金の「ニシノクラウン」をトヨタと製作
大変珍しいカラーリングですが、西野さんはデザインにあたり、歴史あるクラウンというモデルの文脈のなかでデザインすることを心がけたといいます。しかし「革新」がテーマでもあることから、このようなデザインとなったようです。
ちなみに本記事を執筆している2019年3月段階では、ニシノクラウンの市販は予定されていません。
ところで、クラウンは過去に「ピンク色」「空色」「若草色」など、様々な色のバージョンが販売されてきました。今回はそんなクラウンの“カラフル”な歴史をプレイバック!
まさかの“モモ色”!? 市販化された“ピンククラウン”
トヨタは、当時販売されていた14代目クラウンの特別仕様車「アスリートG“ReBORN PINK”」「アスリートG i-Four“ReBORN PINK”」の受注を2013年9月1日~30日の1ヶ月間限定で行いました。
特別仕様車の特長的なピンクは、新規に開発されたカラー「モモタロウ」というもの。インテリアでも新色のホワイトを一部の内装品に採用し、内装色のブラックとの組み合わせにより明快なコントラストが生み出されています。
これらのカラーコーディネートは、クルマ好きとしても知られる演出家のテリー伊藤氏が手掛けたもの。「PINK SURPRISE」をキーワードに、インテリアにもピンクのステッチや、差し色を用いて上質で特別感ある室内空間としています。
ちなみにこの特別仕様車は約650台の受注が受け付けられました。
フレッシュさあふれる「空色」「若草色」のクラウンも登場
“ピンククラウン”と同じ型のクラウンには、特別仕様車「空色 edition」ならびに「若草色 edition」もありました。この特別仕様車は、クラウンの誕生60周年を記念して製作されたもの。
ボディカラーには特別設定色「空色」「若草色」がそれぞれ採用され(2色共に正式なボディカラー名)クラウンに乗った際に感じられる「爽快感」や「開放感」が演出されました。
インテリアにおいても、特別設定色のホワイトを本革シート表皮などに採用したほか、インストルメントパネルサイドとドアトリムに空色、若草色の専用ステッチを施すなど、誕生60周年の記念にふさわしい特別感を備えた仕様でした。
2015年10月には、12の“日本色”カラーが登場!
トヨタは2015年10月1日、“ピンク” “空色” “若草色” と同じ14代目クラウンのマイナーチェンジを実施しました。
ここでパッケージオプションとして設定されたのが「ジャパンカラーセレクションパッケージ」です。
これは「ときの移り変わりを表す日本の色」をコンセプトにセレクトされた「紅(クレナイ)」「茜色(アカネイロ)」「翡翠(ヒスイ)」「天空(ソラ)」などの全12色の外板色を選択できるほか、専用の内装色3色との組み合わせを楽しめるオプション。
12色全てが漢字表記という珍しさから、大きな話題となりました。
ちなみに「ジャパンカラーセレクションパッケージ」は2018年6月に登場した現行型クラウンにも設定があります。ボディカラー数は全6色となったものの、自らの個性を最大限に表せる“日本色のクラウン”は、現在も購入できるのです。
>>詳しくはこちら:トヨタ クラウン、日本を感じるボディカラーをオプション設定
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[筆者:オートックワン編集部]
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