中国だけで販売!? トヨタのコンパクトSUV「C-HR」電気自動車バージョンに乗ってみたい!【日本にない日本車】
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:トヨタ自動車・MOTA編集部
トヨタのC-HRといえば、2016年に発売を開始した人気のコンパクトSUVだ。TNGAプラットフォームをいち早く採用し、ハイブリッドと1.2リッターターボエンジンをラインナップしている。ところが中国ではそれらのモデルに加え、C-HRのEV(電気自動車)バージョンを独自に販売しているという!
C-HR EVはトヨタ初の量販電気自動車だった
2020年10月22日、レクサス初のEV(電気自動車)「UX300e」が日本で発表された。2020年度は限定135台が販売される。ハイブリッドの普及にこだわるトヨタが、限定発売とはいえ100%EVを販売するとあって、大いに話題を呼んだ。
ところで、この車が世界で初めて発売されたのは4月20日、中国・北京でのことだった。そして同時に発売を開始したのが、今回ご紹介する「C-HR EV/IZOA EV」だ。これがトヨタブランド初の量販EVとなる。
2019年春の上海モーターショーで世界デビュー
さかのぼること1年前の2019年4月、C-HR EVは上海モーターショー2019で、中国向け兄弟車の「一汽トヨタ IZOA EV(イゾア イーブイ)」とともに世界初公開されている。中国政府が推し進める新エネルギー車規制(NEV規制)に対応し誕生した。
トヨタではC-HR EVやレクサス UX300eを皮切りに、2025年までに中国でピュアEVを10モデル発売するとしている。
EV性能はレクサス UX300eとほぼ同等
バッテリー容量は54.3kWhで、これはレクサス UX300eと同じ。最高出力150kW、最大トルク300N・mを発揮し、航続可能距離はおよそ400km(NEDC:欧州ドライビング・サイクル値)だという。レクサス UX300eの場合、航続距離は367kmと発表しているが、NEDC値よりも厳しい最新のWLTCモードによる数値だから、よりリアルな距離だといえる。
バッテリーパックは床下に搭載。ガソリンモデルのC-HRに対し重心を14%低く抑えた。またバッテリーパックはボディフレームの一部としても機能するため、ボディ剛性も強化。ねじり剛性は20%向上している。
もともとハンドリングの良さが自慢のC-HRだったが、さらに磨きがかかっているようだ。一刻も早く乗ってみたい! と思った方も多いだろう。
そんなバカな! 日本で発売予定がないだなんて…
トヨタ C-HR EVは装備などが異なる4つのグレードを展開。中国での価格は、22万5800元(約352万円)から24万9800元(約390万円)までとなっている。
※1中国人民元:15.6円で計算
ガソリンエンジンとは異なるモーター特有のスムーズな加速感ともに、C-HR EVの走りを日本で試すことが出来る日は果たしてやってくるのだろうか。トヨタ広報部によると、現時点で日本での発売は予定されていないというが・・・。レクサスのように限定版でもいいから、日本への導入も検討して欲しいところだ!
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:トヨタ自動車・MOTA編集部]
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