スズキ スイフトの新型と旧型を比べてみた(1/3)

スズキ スイフトの新型と旧型を比べてみた
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スズキのコンパクトカー主力車種、スイフトを新旧徹底比較!

スズキ 新型 スイフトRS

スズキといえば軽自動車のメーカーとして知られるが、海外ではコンパクトカーを主力に業績を伸ばしている。国内の販売比率は約20%で、スズキ車全体の約80%は海外で売られる。バレーノを生産するインドのマルチスズキインディア社、エスクードやSX4Sクロスを造るマジャールスズキ社など、海外の生産拠点も多い。

その主力車種がスイフトで、欧州などの海外市場を視野に入れて開発された。2016年12月27日にフルモデルチェンジされたので、新旧比較を行いたい。

新型は従来型と同じく直列4気筒1.2Lエンジンを主力に搭載するが、マイルドハイブリッドを用意して、直列3気筒1Lのターボも加えた。エンジンは合計3種類となり、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備も採用されている。

ボディスタイル/サイズ/視界/取りまわし性比較

スズキ 新型 スイフトRS

新型の外観は先代型に比べて存在感が強い。

フロントマスクには大型のグリルが備わり、マツダ デミオに似た印象も受ける。

ボンネットからサイドウインドウに繋がるラインは、先代型では後ろに向けて大きく持ち上げたが、新型は若干ではあるが水平基調に近付けた。

スズキ 新型スイフト
スズキ 新型スイフトスズキ 新型スイフト

デザイナーは「以前はフロントウインドウを寝かせてウェッジシェイプにするのが定番だったが、最近はトレンドが少し変わり、1970年代の手法に回帰した面がある」と言う。

新型で特徴的なのは、後席側のサイドウインドウを小さくして、ボディ後端のピラー(柱)を太く見せたことだろう。クーペ風の外観とも受け取られるが、この見栄えは先代型の海外仕様に設定されていた3ドアボディに近い。

外観は引き締まり感があってカッコイイが、後席側のサイドウインドウを小さくしたことで、斜め後方の視界はかなり悪化した。先代型から新型に代替えするなら縦列駐車などを試したい。

スズキ 旧型スイフト[2013年マイナーチェンジ/デュアルジェットエンジン搭載車]
スズキ 旧型スイフト[2013年マイナーチェンジ/デュアルジェットエンジン搭載車]スズキ 旧型スイフト[2013年マイナーチェンジ/デュアルジェットエンジン搭載車]

後席側のドアノブは、先代型は一般的な形状だったが、新型はサイドウインドウの後部(黒の樹脂が装着された部分)に縦長で備わる。高い位置に装着されることもあって、慣れないと開閉操作がしにくい。

ボディサイズはほぼ同じ。先代型との違いは、全長が10mm短く、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が20mm伸びた程度だ。それでも全長に占めるホイールベースの割合が増えたことで、外観の引き締まり感を強調している。

最小回転半径はすべてのグレードが4.8m。15インチタイヤ装着車は先代型と同じ数値だが、16インチは5.2mから4.8mに変わり、小回り性能を向上させた。

進化度数:1点/10点(もう少し頑張りましょう)

内装のデザイン/質感/操作性/視認性比較

スズキ 新型 スイフトRS
スズキ 新型 スイフトRSスズキ 旧型スイフト[2013年マイナーチェンジ/デュアルジェットエンジン搭載車]

インパネ周辺の質感は見る人によって評価が変わるが、新型はメッキ処理が巧みで質感を高めた。スイッチ類の配置は先代型に準じるが、エアコンのダイヤルが大きくなって使いやすい。

エアコンのスイッチやカーナビが収まるインパネの中央部分は、ドライバー側に少し傾けて操作性を向上させた。

ハンドルは直進時に下側が平らになるD字型を新たに採用している。ハンドルと大腿部の間隔を広げたが、D字型はハンドルの回し方によっては違和感が生じる場合がある。

進化度数:3点/10点(比べてようやく気付くレベル)

前後席の居住性比較

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前席はシートの内部に収められたスプリングの位置を最適化して、高性能低反発ウレタンを採用。大腿部や腰の近辺が先代型よりもしっかり支えられる。特に肩まわりのサポート性を高めた効果が大きい。

後席は足元空間が先代型とさほど変わらず、あまり広くない。そして先代型では床と座面の間隔を十分に確保して、座った時に膝から先が前方に伸びにくく、窮屈感を上手に抑えていた。ところが新型は、後席の着座位置が45mm下げられ、腰が落ち込んで膝が持ち上がってしまう。頭上の空間は拡大したが、着座姿勢の変化が大きく、新型車になって窮屈感が増している。

進化度数:1点/10点(もう少し頑張りましょう)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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