SUBARU主催のゲレンデタクシーが今年も開催! ダンロップのスタッドレスタイヤでフォレスター&XVがゲレンデを駆け抜ける

SUBARU主催のゲレンデタクシーが今年も開催!

SUBARUが毎年スキー場で開催している“ゲレンデタクシー”(以下ゲレタク)が2019年で6周年を迎えた。

これはスキーヤーやスノーボーダーを、リフトの代わりにプロドライバーがゲレンデ上部まで送り届けるもの。その迫力ある走りに惹かれ、ほとんどの“乗客”は上で降りることなく、そのままスタート地点まで舞い戻り、笑顔でクルマから降りてくる。今年もいくつかのスキー場で開催されてきているが、これまでのゲレタク史上最も長い約1kmのコースが設定されたエコーバレースキー場(長野県)でも2月9日から11日にかけて開催された。

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モチ・ロン・ギュでゲレンデタクシー

ゲレタクに乗車した多くの人は、スパイクタイヤや車両に特別な改造を施したかと思いがちだが、普通に販売されているタイヤを装着したSUBARUの『フォレスター』や『XV』、『レガシィアウトバック』などが使われ、SUBARUのシンメトリカルAWDやX-MODEの実力が体感できる。

そして今年のゲレタクのタイヤは、住友ゴムが供給するダンロップのスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX02」と「WINTER MAXX SJ8」を装着。

WINTER MAXX SJ8はSUV専用のスタッドレスタイヤ。WINTER MAXX02はミニバンから軽自動車まで幅広く対応するスタッドレスタイヤで、2016年に発売された、同社のスタッドレスの中では最も新しいタイヤだ。現在、“モチ・ロン・ギュ”と宣伝している。

「氷上性能は“ぎゅっ”と効くのは当たり前。“ロン”グライフ性能も先代タイヤから引き継いでいます。そのうえで、その性能が4年経過しても落ちにくい、“もち”がいいことが特徴です」と説明するのは住友ゴムタイヤ国内リプレイス営業本部販売企画部課長の角屋 眞実子さん(写真左)だ。

このタイヤにはクラレと共同開発した液状ファルネセンゴムが配合されている。これはWINTER MAXX専用のもので、ゴムと結合させてオイル抜けを防ぐ役割を果たしている。

タイヤの性能劣化の中で大きな要因はゴムの硬化だ。その原因はオイル抜けで、それを抜けにくくしているのがこの液状ファルネセンゴムなのだ。角屋さんによると、「ナノフィットゴム自体の柔らかさにも寄与しており、その結果氷上性能もグッと効くようになっています。ぎゅっと効く氷上性能が、4年経ってもオイル抜けがしにくく、より性能が長持ち。そして、実際の耐久性の面でも元々ロングライフ設計なのです。皆様もこれら3つの基準でスタッドレスタイヤを選んでもらいたいです」とコメントした。

柔らかくなると磨耗性能に影響してきそうな気もするが、角屋さんは、「混じり気のない高密度ゴムを使っているので、前モデルと比較をしてもあえて削っても削りにくいゴムになっています」と述べた。

14度の傾斜を一気に駆け下りても、クルマのバランスは崩れない

今回のゲレタクドライバーの一人は、全日本ラリー選手権に出場している鎌田 卓麻選手。我々が同乗できたのは最新のフォレスターで、WINTER MAXX02が装着されていた。

センターのマルチファンクションディスプレイにはタイヤの状況が表示され、滑っているときは黄色、滑っていないときは緑色の表示になるのだが、ゲレタクのスタート地点から鎌田選手がゆっくりとアクセルを踏み込んでいってもほとんど緑のまま黄色は点灯しない。その後急激にアクセルを踏み込むと黄色が点灯するがすぐ緑に。つまり、ゲレンデの積雪程度ではしっかりとグリップしてくれることが伝わってきた。

また下りではあえてリアのグリップを失わせるような走りをしても、横滑り防止装置が働き、かつ、タイヤのグリップが回復し危なげなく姿勢を立て直してしまう。しかしそうはいっても、14度程度の斜度を駆け降りる迫力はなかなかのものだった。

鎌田選手によると、「ダンロップのコンセプトは氷でも舗装でもその性能を高い次元でバランスよく確保しており、氷や雪がまだらになっていたとしても、その時の挙動変化も少ない感じがとてもよくわかります。さらにクルマの横滑り防止装置が、タイヤが滑っても自然に戻してくれるのですが、これはタイヤのグリップが低いと、クルマの制御が高くても無駄。逆にタイヤがグリップしてもクルマの方が簡単に滑ってしまってはスピンしてしまいます。つまり、タイヤとクルマのマッチングが非常に大事なのです」とその印象を語る。

そして、「自分は北海道出身なのですが、今は砂や塩を撒くことで、なるべく路面が危なくない状況を作るような努力を道路管理社が行っていますので、ミラーバーンはあまりなくなりました。従ってミラーバーン性能をあまり求められなくなってきており、その状況下において、ダンロップのコンセプト、平均レベルを高く保つということは、多くのユーザーに求められる性能だと感じます」とコメントした。

同時に、「様々なタイヤメーカーがスタッドレスを開発しており、それぞれ雪に強い、氷に強いなど大きな特徴を備えています。そういったポイントを見極めて、ユーザー自身がその利用状況下で最もふさわしいタイヤを選ぶのが良いでしょう」とアドバイスしていた。

最後に鎌田選手は、「スタッドレスと同様にクルマの性能もどんどん上がっています。その高い性能をこのSUBARUのゲレンデタクシーで体感してもらえます」と語った。

次回は今年最後の苗場スキー場(新潟県)で、2月16日から17日に開催予定だ。

[筆者&撮影:内田 俊一]

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内田 俊一
筆者内田 俊一

1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員記事一覧を見る

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