スバル 新型フォレスター アドバンス試乗|マイルドハイブリッドe-BOXER搭載モデルを改めてテスト(4/4)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:和田 清志/SUBARU
アドバンスは落ちつきと品があるコーディネイト
アドバンスのエクステリアは、ピアノブラック調塗装+メッキ加飾のフロントグリル&フォグカバー、メッキ加飾のフロント&リアバンパーガード+サイドクラッディング、メッキドアハンドル、光輝ウィンドウモール、サテンメッキドアミラー、専用デザインの18インチアルミホイール(ダークメタリック塗装&切削光輝仕様の)などヒカリ物をプラスすることで、フォレスターのカジュアルさに嫌みなく“華”をプラスした印象だ。
インテリアも、エクステリア同様に光輝シルバー加飾付ピアノブラック調シフトパネルや2連ダイヤルタイプの空調コントロールスイッチなどヒカリ物をプラス。オプションで本革シート+表革巻インパネ&センタートレイ、ソフトパッドタイプフロアコンソールリッドが選択可能だが、アドバンスのみブラウン内装を用意。このブラウン内装はこれまでのスバル車にはない落ちつきと品があるコーディネイトで、新型で大きくレベルアップしたインテリアをより引き立たせている。
また、アドバンスのみ採用の「ドライバーモニタリングシステム」はインパネ上部にあるマルチファンクションディスプレイ付近にあるカメラを用いて、ドライバーのわき見/居眠りを推定して注意を促すことで安全運転をサポートする機能だ。それ以外にも登録したドライバーを顔認証によって判断し、シートポジションやドアミラー角度、空調設定の自動調整も可能にしている。ただ、個人的には今後はナビ設定やステアリング位置(電動化が必要だが)、エンジン/CVTの特性など、より詳細な設定ができると嬉しい。
水平対向エンジンの未来の鍵を握るe-BOXER
ちなみに見た目の印象からオンロードを向いているように感じるが、最低地上高220mmも含めてガソリン車と全く同じな上に、モーターアシストのより実用域のドライバビリティが上がっている分、悪路走行時のアクセルコントロールも優れているので、オフロード性能も全く心配はいらない。
スバル新型フォレスター アドバンス(e-BOXER)の気になる価格は、ガソリン車の最上級グレードであるプレミアム+7万5600円。ドライバーモニタリングシステムがプラスされることを考えると“ほぼ同じ”と言っていい。ユーザーにとっては非常に喜ばしい事であるが、スバル自身は予想以上の売れ行きに困惑(=儲けが少ない!?)しているそうだ。
ガソリン車のバランスの良さは認めるものの、従来の延長線上のモデルである事も事実だ。対する新型フォレスターのe-BOXERは、まだ荒削りな部分はあるが未来のスバルが少し見える。水平対向エンジンは長年の改良で燃費や環境性能を改善してきたが、他のエンジンと比べると……。今後も水平対向エンジンを継続するためには電動化は重要な要素だ。そのためにはより多くの人に展開する必要がある。そう考えると、いっそ思い切って日本向けのフォレスターはe-BOXERが中心のラインアップ構成にしてもいいのでは??
筆者:山本 シンヤ/撮影:和田 清志/スバル
スバル 新型フォレスターの主要スペック
スバル 新型フォレスターの主要スペック | ||
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グレード | アドバンス(e-BOXER) | |
全長×全幅×全高 | 4625×1815×1715mm | |
ホイールベース | 2670mm | |
車両重量 | 1640kg | |
乗車定員 | 5人 | |
エンジン種類 | 2L水平対向4気筒 DOHC 16バルブ デュアルAVCS直噴 | |
排気量 | 1995cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145ps)/6000rpm | |
エンジン最大トルク | 188N・m(19.2kgm)/4000rpm | |
モーター最高出力 | 10kW(13.6ps) | |
モーター最大トルク | 65N・m(6.6kgm) | |
駆動方式 | AWD(常時全輪駆動) | |
トランスミッション | リニアトロニックCVT(マニュアルモード付) | |
JC08モード燃費 | 18.6km/L | |
WLTCモード燃費 | 14.0km/L | |
価格(消費税込) | 309万9600円 |
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