似てるけど全く別モノ! 今さらだけどCX-5とCX-8の違いって何!?
- 筆者: MOTA編集部 木村 剛大
- カメラマン:MOTA編集部
今やマツダを支える看板車にまで成長したCX-5とCX-8。だが「兄弟車でしょ?」とか「8はCX-5に3列シートを付けただけ」と思っている人も多いと言うが、実はこの2台って全く別モノなんです。今回はこの2台の違いを徹底的に解説しよう。
土台が全然違う! CX-8は苦労の賜物だった!?
真正面から2台を比べると、フロントグリルが違う程度で見分けがつかないってのが正直なところ。事実、ボンネットやヘッドライトなどは同じ部品を使用するなど、ここまでは兄弟といっても差し支えはない。
だが、すべてが同じというワケではないのだ。端的にいうとCX-5とCX-8はプラットフォームからして違うモノを使用しており、後者にいたっては北米で発売されているCX-9(3列シートSUV)のエッセンスを投入しているという。
少々回りくどくなってしまったが、簡単に言えばこうだ。CX-8はフロントドアまではCX-5と同じ、リアドア以降はCX-9のプラットフォームを、というイメージだ。
これだけ聞けば簡単に聞こえるだろうが、実はかなり難しい、というかマツダらしいこだわりがつまっている。
リヤドア以降にCX-9のプラットフォームを、と書いたが、CX-9ははもともと全幅が1969mmと超ビッグサイズ。ところがCX-8の全幅はCX-5と同じ1840mmと同寸法に揃えるなど、プラットフォームはCX-9ながら日本の道路事情に即したサイズに改良している。
要するに単にCX-5とCX-9を合体させたのではなく、CX-8なりにローカライズさせているのだ。
車内も微妙に差が。高級感は圧倒的にCX-8
加えて運転席まわりもかなり違う。一見どこが? と思うだろうが、センターコンソールの高さと幅が微妙に違うのだ。
理由としてはCX-5はスポーティに、対してCX-8はより高級というイメージもあるために、わずかながら差をつけているという。これに伴い、運転席と助手席間のスペースも若干ではあるが違う。
あくまで個人的な印象だが、CX-5に乗った後にCX-8を運転すると、後者の方がコクピット感が強く、より高級車然としたドラポジ、さらにシフトまでの距離が近く運転がしやすいのだ。
CX-8は年配層からも人気!? そのワケとは
ひと目見ただけでは、CX-8は5を延長しただけと思うが、この通りかなり違いがある。
じつはこの2台、クルマとしての違いだけでなく、購入者層にもかなり差が出ているという。CX-5は5人乗りモデルであるため、主なオーナーは小学生までのお子さんも持つファミリー層。
対してCX-8はそれに加えて、高齢者層からも人気を博しているという。開発主査を務めた松岡 英樹氏いわく「年配の方々は普段は1〜2人乗車が多いが、お孫さん家族と出かけるためにCX-8を購入する人が多い」というのだ。年配の方は軽自動車やコンパクトカーがもっとも人気と他社メーカーで言われることが多いため、この結果はCX-8ならではで、マツダとしても驚きの結果なのだとか。
今回はCX-5とCX-8の違いをご紹介したが、クルマとしての出自や細かい点、さらには購入者層の違いなど、本当に別のクルマなのだ。
正直わかりづらい差ではあるのだが、気になる人はデイーラーで実車に触れてみてほしい。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】
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