自動運転社会でも自動車保険は必要? 自動車保険の将来とは【未来モビリティ総研】(1/2)

  • 筆者: 会田 肇
  • カメラマン:MOTA編集部/スマートドライブ
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万一の事故に備えて自動車保険への加入は必要不可欠だ、というのが今の常識。ところが完全自動運転が当たり前になる将来、自動車保険は本当に必要なのか? クルマに関する将来はよく目にするが、果たして……。今回は、自動運転社会での自動車保険の必要性を考える。
目次[開く][閉じる]
  1. クルマは“所有”から“使う”時代へ
  2. 自動車の大変革期の今、保険も大きく変わる!
  3. 自動車の革命は保険にも影響大! サービスの根本が大変革する
  4. 当面は自動運転社会でも保険は必須!
  5. 自動運転カーの修理代は超高額! 将来的にも保険は必要

クルマは“所有”から“使う”時代へ

自動車業界が「100年に一度の大きな変革期」にあると、近年良く言われるものだ。人口減少や少子高齢化、そして人々の価値観の変化に伴い、人々の自動車に対するニーズは当然変化している。

自動車はこれまで「所有」することを基本としていたが、「使う」ことをメインとするニーズが着実に高まってきているのだ。

さらに言えば、今後、自動運転が現実のものとなった場合、運転そのものに対する認識も大きく変わってくるのは自明の理。そうした中で自動車保険もまた大きな変革を求められるようになっている。

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自動車の大変革期の今、保険も大きく変わる!

この日、オンラインで開催された「Mobility Transfomation 2020」<主催:(株)スマートドライブ>では、そうした時代に取り組む損保ジャパンの例が紹介された。テーマは「MaaS時代における保険の新たな価値について」

人々の価値観の変化に伴い、自動車産業マーケットが大きな変革期を迎えるなか、自動車保険はこのままでいいのだろうか? 前例に捉われずにチャレンジし、「移動」の進化に合わせて「保険」を進化させ、あらゆる人々に新たな体験価値を提供していくべき。そう話すのは、損害保険ジャパン(株)リテール商品業務部 Next Retail Project 課長代理の安藤聡昭氏だ。

損保ジャパンは業界初のサービスを積極的に開発

そこで安藤氏が語ったのは、「自動車保険は今、“少子高齢化の進展”“デジタル技術の急激な進化”“自然災害の増加”の3つに取り囲まれた状況下にあり、求められるスタイルは大きく変化。発生した被害に応じるだけの従来型の保険会社ではダメで、ユーザーの安心・安全を先取りしてスピーディに対応していくことこそ、これからの保険会社が生き残れる術と考えている」ということだ。そのために損保ジャパンは業界に先駆けた数々のサービスを提供してきたという。

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その一つが2015年3月に同社が業界に先駆けてスタートさせたのが専用ドライブレコーダーで安全運転を支援するテレマティクスサービス「スマイリングロード」だ。

法人向けではあるが、導入した結果として事故件数が約20%減少。さらにスマホと連動させて得られた運転診断結果によっては最大20%の保険料が得られるサービスも始めた。

同社は売上全体の60%が自動車保険事業が占めるが、国内有数の介護ヘルスケア事業を展開するという側面も持つ。いち早くこうしたプランが導入できたのも、ここで培った安心・安全に対する意識が社内全体に行き届いていたからと安藤氏は見る。

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LINEを活用したサービスは気軽さが人気の秘訣

また、同社は「LINE」を使った保険金請求や、いつでも簡単に必要な分だけ入れる「LINEほけん」もスタートさせている。

これはシェアリングの普及や潜在的なマイカー需要への意識に対応したもので、同時にデジタル技術の急激な進化によって生み出されたものでもある。損保ジャパンが行ったユーザーヒアリングでは、合理的な移動手段を選択するつもりで手放したものの、大半のユーザーは「マイカーを持てるなら持ちたい」という意識を根強く抱えているとの結果が出た。この保険はまさにそうしたユーザーに対してきめ細かく対応した結果、生み出されたとも言える。

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会田 肇
筆者会田 肇

1956年生まれ。ホリデーオート編集部員を経て、カーAVを中心とした評論活動に従事。先進安全車(ASV)を含むITSへの取材も積極的に行う。読み手の立場に立った分かりやすいリポートを行うことをモットーにする。趣味は国内外の風景を撮影すること。日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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