自動運転社会でも自動車保険は必要? 自動車保険の将来とは【未来モビリティ総研】(2/2)

  • 筆者: 会田 肇
  • カメラマン:MOTA編集部/スマートドライブ
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自動車の革命は保険にも影響大! サービスの根本が大変革する

そして、保険会社にとって避けて通れないのが、技術革新『CASE』であり、移動革命「MaaS」だ。

この2つの大変革がモビリティに影響を与えるのは間違いなく、保険会社がこれにスピーディに応じることは欠かせない。たとえば、クルマが「所有」することから「使用」することに需要が移りつつあることは紛れもない事実であって、その中には個人間シェアリングも当然含まれる。

それに加え、完全自動運転が実現した際には、保険会社としてもさらに柔軟な対応が求められてくるだろう。

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当面は自動運転社会でも保険は必須!

よくCASE絡みで自動車保険の話をすると、「自動運転車が普及すれば、事故はなくなるから保険すら不要になる」と言われるが、確かに全部の車両が自動運転化されれば事故は大幅に減るだろう。保険の必要性は減るかも知れない。

しかし、現状を見る限りそれは遠い未来の話とも言える。自動車専用道路での完全自動運転車の実現は早い段階で登場するかも知れないが、それにしても少なくとも5年以上はかかるだろう。一般道についてはさらに先のことになり、個人的には今もなお時期を見通せる状況にはないと思っている。

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自動運転カーの修理代は超高額! 将来的にも保険は必要

とはいえ、その準備をしておくことは大切だ。完全自動運転車と部分的な自動運転車、さらには一般車が共存する世界もしばらく続くこともあるわけで、となれば完全自動運転車に乗っていたとしても何らかのトラブルに巻き込まれる可能性は十分ある。

別の見方をすれば、、完全自動運転車はある意味ロボットのような先進技術満載の車両となるわけで、それが事故に遭えば修理代もかさみ、そのリスクを鑑みれば保険料の引き上げも必要になってくるかもしれない。

いずれにしても、完全自動運転車に乗っていても、万一に備えて何らかの保険でカバーする必要はなくならないのだ。その意味でも損保ジャパンのように柔軟な考えの下で自動車保険を開発すべき時代に入ったと言ってもいいだろう。

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毎週月曜日は未来モビリティ総研の日!

休み明けであまりやる気が出ない月曜日……。そんなあなたもワクワクしちゃうような未来のクルマ社会を紹介します。 昼休みに同僚に話すのもよし! 酒の肴にするのもアリ! といったイメージで、楽しい未来をマジで考えてしまおう♪ という企画です。

シェアライドやカーシェアなどを中心に、将来的に期待されているMaas社会。だが新型コロナウィルスの影響で、その未来が変わりそうだという。そこで次回は、コロナ禍で変わりつつあるMaasの未来をご紹介!

【筆者:会田 肇/写真:MOTA編集部・スマートドライブ】

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会田 肇
筆者会田 肇

1956年生まれ。ホリデーオート編集部員を経て、カーAVを中心とした評論活動に従事。先進安全車(ASV)を含むITSへの取材も積極的に行う。読み手の立場に立った分かりやすいリポートを行うことをモットーにする。趣味は国内外の風景を撮影すること。日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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