電気自動車 ジラソーレ 試乗レポート(2/2)

  • 筆者: 清水 草一
  • カメラマン:オートックワン編集部
電気自動車 ジラソーレ 試乗レポート
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ジラソーレは、東京のド真ん中で走ってもまったく問題ナシ!

試乗した日はけっこう蒸し暑かったんだけど、やっぱりというか当然というか、エアコンはナシ。

でも、窓がちゃんと開くのと、ノッポで日光が当たる面積があんまり広くないせいか、そんなに暑くなかったです。ホッ。

キーを挿してスイッチを入れ、サイドブレーキを下ろすと、電化製品そのまんまな感覚で発進可能に。

フツーにアクセルを踏むと、「ウイ~ン」と前に進みました。ゴルフ場の電動カートそのまんまって感じかな。電気モーターの特性で、発進トルクはすごく太くて、踏めばいきなり「ドン!」って背中を押されるくらいの勢いで前に進む。

これは気持ちいい。ここが電気モーター最大の快感ポイントかもね。こんだけちっこいけど、発進加速なら周囲のクルマにぜんぜん負けない。いったん発進しちゃうと、そっから先の加速は若干トロい。

でもそれはしょうがないし、東京のド真ん中を走ってても、周囲に迷惑をかけるようなことは一切ナシ!

最高速は時速65キロってことだけど、実際50キロくらいまで、なんの問題もなく加速するっス。

もちろん注目度はメチャ高い。

面白いのはブレーキね。フットブレーキはサーボがないので、かなり強く踏まないと効かない。

でも、時速15キロくらいまで速度が落ちると、そこからかなり強力な電力回生ブレーキが効いて、ググーンと減速する。フットブレーキの減速よりずっと強烈やんか!

慣れると、事前にこの回生ブレーキの効きを読んで、フットブレーキをほとんど踏まずに、信号で止まれるようになる。なかなか面白いっスよ!

航続距離は100キロくらいということだけど、まあ、このクルマでそんなに遠くに行こうって思う人はいないだろうし、十分じゃないかな?

日本でもすでに100台くらい売れてるってことだけど、日本の家庭用電源から充電できるようになってるんで、それこそ近所の用足しにはちゃんと使えるね。

それにしてもコレ、リチウムイオン電池積んでるんだからね!電池がコンパクトだから、トランクスペースもけっこう広いし、けっこう凄いよ。

ジラソーレは、大メーカーが総力を挙げて作ったわけじゃないけど、それでもここまでのものが作れるんだ!と思わせてくれました。

いずれ来るであろう電気自動車時代にも、きっと楽しいクルマはできるはず。

クルマ好きとして、そのことに力をいただきました。フェラーリの電気自動車ができる日を、正座して待ってます!

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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