MOTA編集長が23年落ちの中古車を今さら買った理由【Twingoな日々 Vol.1】

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わ、わ、わ! 昔乗ってたのとまったくおんなじ中古車だ!

2018年の秋、ボーっとFacebookのタイムラインを眺めていたら、懐かしいクルマの画像が目に飛び込んできました。眠そうな目をしたとぼけたマスク、真っ青なボディカラー、雲柄のシート、ほとんど全面が開くルーフ・・・わ、昔乗ってたアイツと、色から仕様から年式まで全くおんなじクルマだ!

1996年(平成8年)式ルノー トゥインゴ イージー キャンバストップ(限定車)。ボディカラーはシアンブルーです。

>>初代トゥインゴってどんなクルマ!? 画像で見る[フォトギャラリー]

23年落ちの大衆車が、よくもまあ残っていたものだ

筆者がかつて乗っていた初代トゥインゴは、2000年に走行3万キロ台の中古で購入。ほぼ週末だけの用途ながら、走行距離は10万キロまで伸びるほど楽しく走り回った愛車です。2007年秋、諸事情により手放したことを今もずーっと後悔していたほど、想い出深い1台でした。まあ年式や距離を考えたらもうとっくに解体されているだろうな。そんなことをグダグダ思いつつ、でも中古車サイトをチェックしていました。初代はちらほら数台単位では出てくるものの、その多くは後期型(正規で1998年~2003年、生産は2007年まで行われ、最終期の並行輸入車も国内に少数存在する)。前期型(1995~1997年)でしかも同じ仕様となると、もう全く目にすることがありませんでした。

すっかり諦めていた中、知り合いの中古車屋さんのFacebookページに載っていたのは走行距離は5万キロ少々とのことで、さすがにかつて乗っていた個体そのものではなさそう。しかしまあ、23年間も良く生き残っていたものです。

スポーツカーや高級車でもなく、言ってしまえば単なる下駄代わりの大衆車は、10年もすれば商品価値もなくなり、まだ走ることが出来る個体でさえ人知れず消えていく宿命にあります。同時期にそこそこ売れていた輸入小型車、例えばVW ポロ(3代目)やオペル ヴィータ(懐かしい!)だって、街で見かけなくなってから随分経ちますからね。

実車を見ちゃったら…こりゃもうヤバい

そんな訳で、とある週末。なんだか昔の彼女にこそこそ逢いに行くようなちょっと後ろめたい気分で、ひとり実車を見に行くことにしました。

確かにまあ「お互い歳とったよね」みたいな年輪は確実に感じさせるいっぽうで、あの頃のときめきも蘇ってきたりして、こりゃもうヤバい。焼けぼっくいに火がついた!?

翌週、我が家の財布を握る家族を連れ、改めて来店したのは言うまでもありません。

筆者:「いやー懐かしいよね、お互いにとっても想い出のクルマだもんね!」

妻:『ああ、いろんな想い出あるよね。雨漏りして大変だったよね』

筆者:「あ、いや、それは…」

妻:『遠出した帰りに高速でオーバーヒートして、JAFさんに私だけ埼玉の果ての知らない駅まで送ってもらって、ひとりで帰ったりとかね』

筆者:「う、う・・・」

女性というのは、至って現実的な生き物だってことを改めて知ることになりました(汗)。

ちょっと古い欧州車を得意とし、きっちり整備して安心出来る状態で納車するのを基本とするお店でしたが、たまたまお知り合いだったこともあり、現状渡し+アルファ最低限の整備という条件でグッとお安くご提示頂きました。しかしそれすらシレッとさらに値切る妻が頼もしくもあり…色々とスイマセン(滝汗)。

無事に整備が終わり、積載車に載せられ地元の陸運事務局へやってきた96年式トゥインゴ。ああ、やっぱこいつ、かわええのぅ。経費削減のため自分で登録手続きをし、ドライバーでナンバーを止めたら…晴れて愛車です。

そんな訳で2018年末に我が家へやってきた23年落ちトゥインゴとの日々のアレコレ。これからしばし、おつきあいください…。

[筆者:トクダトオル(MOTA編集部)/撮影:小林 岳夫・MOTA編集部]

>>次回「Twingoな日々」VOL.2は…23年落ちの中古車は壊れるのか、壊れないのか!?

ルノー/トゥインゴ
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250万円289万円
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トクダ トオル(MOTA)
筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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