その乗り味、「ベテランの芸妓はん」の如し! ~ルノー メガーヌ ZEN(ゼン) 試乗レポート~(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
スパルタン路線に特化し過ぎてて「フツーの」がなかったメガーヌ
「いや、だから、普通のはないんですかって聞いてるじゃないですか!」
な〜んて言葉がディーラーで繰り広げられたかどうかは想像の粋を出ないが、何しろ最近のルノージャポンのマニアックなセンスったらない。
本国ではもちろん幅広いレンジが一車種あたりに用意されているのだが、どうしたことか日本だけは導入モデルがやたらめったらスパルタンなのがここのところのルノージャポン チョイスの特徴である。
だってちょっと見てみて下さいよ、今回紹介する「ルノー メガーヌ」のラインナップ一つ見ても、「ZEN」(ゼン)が追加されるその瞬間まで存在したのは、どれも2.0リッターターボのスポーティーな「GT220」だったり(しかもちゃっかりMTまで用意されている)、「GTライン」なんていう専用シャシー&専用17インチホイールを備えた高級グレードだったりした。
極めつけは「ルノー・スポール」(R.S.)なんていう、そのままサーキットに持ち込んだって見劣りしないタイムを叩き出すモデルまであって、なんかカタログ全体が物々しい雰囲気に包まれていたのだ。
3代目メガーヌは2代目の突き抜けた奇抜なルッキングに比べて異様にフツーなのだったが、いやはや、ラインナップはいっこもフツーじゃなかったってオチ。
1.2リッターターボとDCTの組み合わせはGTラインと同様
そんな私のお星様への夜毎の願い(?)が届いたのか、この度「フツーの」メガーヌが追加された。
それがベースグレードとなる「メガーヌ ZEN」だ。
現在メガーヌにはハッチバックタイプとホイールベースの長いエステートがあるのだが、ZENは前者(ダジャレじゃないですよ)。
全長4.325mm、全幅1.810mm、全高1.460mmという、メガーヌらしい堂々とした横幅になっているものの、リアの短いハッチバックだからこそ、駐車の際などに恩恵を感じる小回りの良さを兼ね備えているのは狭小日本のドライバーとして嬉しい。
パワートレーンは、ハッチバックとエステートにラインナップされている「GTライン」と同じ1.2リッター直噴ターボに6速デュアルクラッチを組み合わせたもの。
それにノーマルのサスペンションを兼ね備え、16インチホイールを履いた優しげな乗り味が最大のウリだ。
[その乗り味はまるで「ベテランの芸妓さん」!?・・・次ページへ続く]
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