ポルシェ 911カレラGTS 試乗レポート/河村康彦(2/4)

  • 筆者: 河村 康彦
  • カメラマン:ポルシェジャパン株式会社
ポルシェ 911カレラGTS 試乗レポート/河村康彦
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911カレラGTSが狙ったキャラクター像は

ポルシェ 911カレラGTS

「カレラS以上、GT3未満」――

端的に言えば、911カレラGTSはそうしたキャラクターを狙ったモデルと紹介出来る。

後輪駆動モデルながら、これまでは4WDモデルが事実上”占有”してきた44mmのワイドボディを用いる事でより強い迫力をアピール。

さらに、20mmのローダウンシャーシやセンターロック式のホイール、よりダイナミックな造形が採用されたフロント・インテークなどで、”並のカレラ”以上のスポーティさを表現する。

そんなこのモデルが自らを「カレラシリーズの頂点に君臨する1台」と紹介するのは、そのエンジン出力にも根拠がある。

インテーク系に専用チューニングを施す事で、日常域も重視しながらベースのカレラSよりもより高回転・高出力型の性格が与えられたこの心臓の最高出力は408ps。奇しくもそれは、カレラSの385psとGT3の435psのほぼ中間に位置している。

エンジンに火を入れた時点で、同じ3.8リッターという排気量の心臓を積むカレラSに対してより迫力あるサウンドを響かせるのは、911カレラGTSにはスポーツエグゾーストシステムが標準装備されているが故だ。

さらに、同モデルはブラックアルカンターラ基調のインテリアやスポーツシート、パドル付の3本スポークステアリング(PDK車)など、従来のカレラシリーズであればオプション扱いとされる多くのアイテムが標準装備される”豪華バージョン”であるという性格も備えている。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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