“水平対向4気筒ターボ”を搭載した新型ボクスターの実力は!?「ポルシェ 718ボクスター」試乗レポート(1/3)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ポルシェジャパン
新たな車名が与えられた「718ボクスター」にポルトガルで試乗
「ポルシェ ボクスター」が「718ボクスター」に名前を変え、4代目へと生まれ変わった。
一見しただけではわかりにくいけれども、ボディ各部が一新されてサスペンションなども最適化されている。
新たな車名は、1957年にデビューして輝かしい戦績を収めたレーシングマシン「718」に由来している。当時としては高度なメカニズムを持つ水平対向4気筒エンジンをミッドシップに積んでいた。
そして、ボクスターは同社の看板スポーツカー「911」とは一線を画したミッドエンジンの2シータースポーツカーとして、今から20年前に生まれている。
そのボクスターが4代目に生まれ変わるのに「718ボクスター」と車名を変えたのは、エンジンがこれまでの自然吸気6気筒からターボチャージド4気筒に変更されたからだ。「718」は“4気筒”で共通しているのである。
今回のフルモデルチェンジで肝心な点が「ふたつ」ある。ひとつは“エンジンの変更”で、もうひとつが“インターネットへの常時接続”である。
ポルトガルのエストリル近郊で試乗してみた結果を交えながら、順を追って報告したい。
注目は新開発の「4気筒ターボチャージド水平対向エンジン」
前述のように「718ボクスター」と「718ボクスターS」のエンジンは、ともに自然吸気の2.7リッターと3.4リッターの水平対向6気筒の代わりに、ターボ過給された2.0リッターと2.5リッターの水平対向4気筒エンジンに変わった。2気筒少なくなったのである。
「新開発された4気筒ターボチャージド水平対向エンジンが、新しいボクスターの最も重要なポイントです」(ドライブトレイン・ディレクターのマーカス・バウマン氏)
その理由は、現代では言わずもがなの燃費向上とCO2削減という効率化、そしてパフォーマンス、それぞれの両立である。
718ボクスターの新しい2.0リッター4気筒エンジンの最高出力は300psで、最大トルクは310Nm [1,950rpm~4,500rpm]。718ボクスターSの2.5リッターは、350ps/420Nm [1,900rpm~4,500rpm]。
注目すべきは、どちらのエンジンの最大トルクも共に「幅広い回転域で発生している」点だ。
気筒数こそ減らしたもののパフォーマンスや効率面は向上
トランスミッションは「6速MT」が標準で「7速PDK」がオプション。
性能は、スポーツクロノパッケージを装着したPDK仕様車で、718ボクスターでは0-100km/h加速が「4.7秒」と先代よりも0.8秒短縮し、718ボクスターSでは「4.2秒」と先代よりも0.6秒短縮している。
最高速度は、718ボクスターが「275km/h」で718ボクスターSは「285km/h」。燃費は、718ボクスターが「14.5km/L」(先代より1.3km/L向上)。718ボクスターSは「13.7km/L」(先代より1.5km/L向上)。排出されるCO2は先代よりも13%減っている。
つまり、718ボクスターは排気量を小さくして気筒数を減らしたが、ターボ過給することによってパフォーマンスは向上し効率化も果たしているから、718ボクスターは従来よりも「速くてエコ」ですよ、というわけである。
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