屋根にバルコニー!? 日産が考える“リモートワークカー”が、かなり使える一台だった【東京オートサロン2021】

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東京オートサロンといえば、ド派手はエアロをまとったカスタムカーがメインの祭典だが、近年は自動車メーカーも新型車などをお披露目する場となっている。

今年2021年はリアルイベントでの開催中止が惜しまれるほど「お、これ欲しい!」「実車を見てみたい」と思わせるカスタムカーが数多く出展されていた。今回ご紹介するのもそんな中の1台、日産が手がけた「NV350キャラバン オフィスポッド」だ。クルマの常識を打ち破るほどの仕上がりなのだが、その真意をデザイナーに直撃した。

目次[開く][閉じる]
  1. 車内で仕事するひと増加! 時代に即したクルマが日産から登場
  2. 突き出すオフィスに注目! 仕事がはかどりそうな仕上がり
  3. デザインテーマはオフィスだった! 不思議な取手の役割とは?

車内で仕事するひと増加! 時代に即したクルマが日産から登場

NV350キャラバン オフィスポッドという名の通り、ベース車はNV350キャラバンだ。近年のアウトドアブームが追い風となり、これまでビジネスユースが多かったが、自家用車として購入する人も増えてきている。さらに言えばコロナ禍の今、クルマを職場にする人が増加傾向にあるのだ。

開発を手がけた日産自動車 グローバルデザイン本部 プロダクトデザイン部の大野 孝宏氏によると「日産社員の中には愛車を事務所として活用しているひとが増えてきた」と語る。日産自動車はリモートワークを推奨しているのだが、なかには「家族がいると仕事が進まない」という声も多く、ネット環境さえあれば仕事ができる今、クルマこそが仕事場と考える人が少ないくないという。

そこで、今回のNV350キャラバン オフィスポッドは時代に即したリモートワークに特化した内容となっているのだ。

>>クルマを事務所にするならEVがおすすめ! リモートワークに使えるクルマがコレだ

広い車内を独り占め! 一人用に特化した設計

NV350キャラバンにはご存知の通りナローボディ、ワイドボディとさまざまなボディタイプをラインアップしている。ベース車に選んだのはナローボディのフツーのキャラバンなのだが、これにも深いワケが。先述の大野氏いわく「リモートワークに特化するため、多人数乗車は考えておらず、あくまで一人で有効に使えるように設計した」という。せっかく車内の広いキャラバンなのだから、ワイドボディでもいいのでは? とも思えるが、理由を聞けば納得である。

>>とは言え広すぎ! オフィスポッドの車内を写真で

突き出すオフィスに注目! 仕事がはかどりそうな仕上がり

NV350キャラバン オフィスポッドでもっとも目を引くのが、やはり飛び出す事務所スペースだ。コンセプトモデルはスマホで事務所の出し入れが可能で、綺麗な景色では事務所を取り出して、自然と一体となって働ける仕様となっている。

フロア部分はスケルトンになっており、例えば波打ち際に停車した際に足もとに波を感じながら仕事ができる極上の空間となるのだ。

>>おしゃれすぎ! 超仕事が捗りそうな椅子と机がコレだ

屋上は休憩所! ハシゴを車内に設置したワケとは?

加えて注目なのが屋根だ。このNV350キャラバン オフィスポッドのルーフはバルコニーとして考えられており、車内には屋上に出るためのハシゴまで設置している。ちなみにバルコニーをつけた理由としては1階部分は事務所、屋上は休憩所といったイメージで、メリハリをつけるためだという。

一見するとバックゲートやボディ側面にハシゴを設置すればいい気もするが、00氏にハシゴを車内に装着した理由を聞くと「靴などを履くことなく、自然を感じているそのままの雰囲気で屋上に登ってほしい」と。自然を最大限に味わって仕事を! というコンセプト通りの仕上がりなのだ。

ちなみにバックゲートにハシゴをつけてしまうと、事務所部分を引き出した状態では屋上に登れないというのも理由の一つである。

>>屋根がバルコニーに!? 常識破壊の姿はコチラ

デザインテーマはオフィスだった! 不思議な取手の役割とは?

車内ばかりに目が行きがちであるが、じつはエクステリアにもこだわりが詰まっている。フロントとリアはマットブラックでラッピングされており、かなりイカつい印象なのだが、ボディサイドは全く違う雰囲気をまとっている。

助手席ドア、リアフェンダー部分はブラックだが、スライドドアだけ白に塗装されている。実はこれキャラバンをクルマではなく、建物として考えているのだという。スライドドア部分は建物でいうところの入り口に相当し、モダンオフィスの正面玄関をイメージして設計しているのだ。

このままの姿で市販化は難しいだろう……と思っていたらこれからNV350キャラバン オフィスポッドを本当の事務所として活用すべく、今関係各所に働きかけているという。

このクルマが実際に公道を走る姿、さらに快適間違いなしの車内での仕事ぶりなどを後日取材予定。乞うご期待!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

日産/NV350キャラバン
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新車価格:
211.6万円432.3万円
中古価格:
58.8万円554.6万円

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MOTA編集部 木村 剛大
筆者MOTA編集部 木村 剛大

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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