600馬力をサーキットで解き放つ!|日産 新型GT-R NISMO 2020モデル 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:佐藤 正巳
2020年モデルの解説に続いて、日産 GT-R NISMOのサーキット試乗レポートをお届けする。舞台は千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイ。果たして600馬力、660N・mのモンスターマシンのインプレッションはいかに?
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進化した制御プログラム『Rモード』
ついにGT-R NISMOのコクピットへと収まるときがきた。
許された周回数はイン/アウトラップを含む5周と短かったが、スーパースポーツを全開で走らせるランニングコストを考えればそれは仕方ない。それでも今回は限られたメディアだけの試乗だっただけに、ステアリングを握れただけでも幸運だと思う。
アウトラップではまず、進化の感触を味わうことにした。
制御は全て「R」モード。開発陣いわく「アダプティブシフトコントロール」のシフトスケジュールを先鋭化し、シフト操作なしでもギア選択が最適化されたというので、パドル操作なしに走った。
クセというのは恐ろしいもので、特にブレーキングからはパドルをついつい操作してしまいがちだったが、確かにクルマ任せでもかなりの素早さでシフトダウンが行われた。
正直ダウンシフトはパドルを引きすぎてもオーバーレブするところまでギアは落ちないし、そのくらい面倒な操作でも何でもない。また自分のタイミングでシフトダウンする方がリズムを取る上でも自然なため、真剣に走っているときにはあまり必要ない制御である。しかしこの技術が将来的に完全なものとになったとき、GT-Rがステアリングだけに完全集中できるマシンになるだろうことは直感できた。さらにその速さを増したGT-Rには、有効なデバイスになるはずである。
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