600馬力をサーキットで解き放つ!|日産 新型GT-R NISMO 2020モデル 試乗レポート(3/3)
- 筆者: 山田 弘樹
- カメラマン:佐藤 正巳
FR版のGT-Rという手もアリか!?
一番手っ取り早い方法は、GT3車輌のように2WD化してしまうこと。ポルシェ911 GT3/GT3 RSのように、FIA-GT3車輌のデチューン版もしくはその基礎となる車輌として、GT-R nismoのキャラクターを確立してしまうことだろう。
GT3 MY18モデルのようにエンジン搭載位置まで低めることはできないかもしれないが、4WDの代わりにリアデフの電子制御化で旋回性と安定性を両立できれば、素晴らしいFRスポーツカーになるのではないだろうか。
そうはいってもGT-Rは、第2世代から生み出された4WD技術「アテーサE-TS」がそのアイデンティティである。となればこれを活かしたまま、さらにハンドリングの自由度を高める方が技術の継承にもなり、リソースの活用においても現実的かもしれない。
ともかく現状でGT-Rを速く走らせるには、ターンインを我慢してクリップまでに向きを完璧に変え、そこからいち早くアクセルを全開にして4WDのトラクションを活かす走りが求められる。雨でもなければドリフトコントロールを楽しむような隙は一分もない。
600馬力/660Nmが導くドライビングプレジャーとは!?
そうしたコンサバな走りでさえ十分に刺激的。走らせるだけで思わず頬がひきつって、アドレナリンがドッと吹き出す気さえする。しかし「技術の日産」の象徴としては、その開発の手を緩めないで欲しいと願う。
いまや世界のスーパースポーツは700馬力時代に突入した。GT-Rはここに単純な追従を見せるのではなく、600PS/660Nmの出力をドライバーが使いこなし、そこにドライビングプレジャーを見い出せる一台となって欲しいのだ。
それができているのは永遠のライバルであるポルシェ。そしてクラスこそ違うが、同じグループであるルノー・スポールだけだと思う。
[筆者:山田 弘樹/撮影:佐藤 正巳]
日産 GT-R 3.8 NISMO 4WD 主要スペック比較表 | |
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車種名 | GT-R |
グレード名 | 3.8 NISMO 4WD AT |
価格(消費税込み) | 2420万円 |
全長×全幅×全高 | 4690mm×1895mm×1370mm |
ホイールベース | 2780mm |
駆動方式 | 4WD |
車両重量 | 1720kg |
乗車定員 | 4名 |
エンジン種類 | V型 6気筒 DOHC |
総排気量 | 3799cc |
エンジン最高出力 | 441kW(600PS)/6800rpm |
エンジン最大トルク | 652Nm(66.5kg・m)/3600rpm |
トランスミッション | 6速DCT |
使用燃料 | ハイオク |
タイヤサイズ | 255/40ZRF20 |
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