GMの中国合弁事業、上汽通用五菱が「宝駿」ブランドの乗用車を販売へ
GM、上海汽車集団(SAIC)、五菱汽車(Wuling Motors)による小型商用車の合弁事業である上汽通用五菱(SGMW: SAIC-GM-Wuling)は18日、「宝駿」ブランドを立ち上げると上海で発表した。この新ブランドの乗用車は中国で生産・販売される。
宝駿(中国語で「秘宝の馬」の意)の導入により、中国における低価格の乗用車に対する需要の増大に対応する。SGMWの新型車の販売網は、既存のネットワークを活用しつつ、新たな販売店や現在の体制の諸要素を考慮したうえで構築する。SGMWは、宝駿ブランドを正式に立ち上げた後に、乗用車向けの新たなネットワークの構築に着手する。
車両の開発は、GMとSAICのパン・アジア・テクニカル・オートモーティブ・センター(PATAC)による上海の合弁事業が支援する。
上汽通用五菱のゼネラルマネージャー、シェン・ヤン(Shen Yang)は、「宝駿は、自信・洗練・安心といったイメージを持つ信頼できるパートナーという位置づけであり、世界最高クラスの品質と低い維持費を両立させるブランドを作り、顧客が期待する以上のものを目指す」と語った。
GMチャイナ・グループの社長兼マネージング・ディレクターのケビン・ウェールは、「宝駿の立ち上げは、GMの中国におけるマルチブランド戦略の一環だ。宝駿は、最も急速に成長している主力ブランドのシボレーなど、中国で販売する他の当社ブランドを補完する。これにより、細分化されつつある中国の自動車市場に、よりよく対応することができる」と述べた。
上海汽車集団のチェン・ホン(Chen Hong)社長は、「宝駿ブランドは、提携の成功を示す新たな事例となるだろう。SAIC、GM、SGMWが持つ最高のリソースを組み合わせることで、より多くの顧客に当社の自動車を所有する喜びを感じていただけるようにしたい」と話した。
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