BMW、3シリーズ全車の燃費を大幅に改善
BMWは、3シリーズ全車の燃費を大幅に向上させ、全国のBMW正規ディーラーで本日より販売を開始すると発表した。
BMWは、傑出したエンジン・テクノロジー、軽量素材の効果的な展開、洗練されたエアロダイナミクス等、先進技術を数多く取り入れ、より少ないエネルギーで、より高い性能を可能にするBMW EfficientDynamics(エフィシェント・ダイナミクス)の理念に基づいた技術を、BMW 3シリーズの全モデルに全面的に採用。
高精度ダイレクト・インジェクション・システム、BMWツインパワー・ターボ・テクノロジー、マイクロ・ハイブリッド・テクノロジー(ブレーキ・エネルギー回生システム)、エンジン・オート・スタート/ストップ機能、電動パワー・ステアリング、シフト・インジケータと言った数々の最先端テクノロジーを採用することにより、優れた環境性能を実現している。例えばBMW 320iセダン(MT)においては、従来モデルに比べ約10%の出力向上を達成しながら、燃料消費率は約45%も向上し18.4km/lとなった。この結果、平成22年度燃費基準を約42%も上回り達成し、輸入車セダンとして初めて平成27年度燃費基準も達成した。
エンジンの変更点
・BMW 320iセダン、BMW 320iツーリング、BMW 320iクーペに搭載の直列4気筒エンジンには、最大200気圧に加圧された燃料を筒内に直接噴射する高精度ダイレクト・インジェクション・システムならびに希薄燃焼テクノロジー(リーン・バーン)を採用し、出力とトルクを約10%向上させながら、燃料消費率を最大で約45%向上させるという、相反する目標を達成している。
・BMW 325iセダン、BMW 325iツーリング、BMW 325iクーペには、スムースな回転をもたらすBMW伝統の直列6気筒エンジンを採用、優れた加速性能とレスポンスを発揮している。超軽量マグネシウム合金をクランク・ケースの一部に採用することにより大幅な軽量化を実現、また、高精度ダイレクト・インジェクション・システムならびに希薄燃焼テクノロジーの採用により、トルクを約10%向上しながら、燃料消費率は最大で約35%も向上している。
・BMW 335iセダン、BMW 335iツーリング、BMW 335iクーペ、BMW 335iカブリオレに搭載される直列6気筒エンジンには、BMWツインパワー・ターボ・テクノロジーと高精度ダイレクト・インジェクション・システムの組み合わせに、さらに、無段階可変バルブ制御テクノロジーのバルブトロニックを組み合わせた。これにより、従来の直列6気筒ターボ・エンジンと同等の最高出力と最大トルクをより幅広い回転域において発生させながら、従来モデルに比べ約20%もの燃料消費率向上を実現している。
BMW 3シリーズの主なEfficientDynamicsテクノロジー
・停車時にエンジンを自動的に停止させる「エンジン・オート・スタート/ストップ機能」(BMW 320i MT車およびBMW M3全車)
・これまで減速時に無駄に放出されていた運動エネルギーを電力に変換させる「マイクロ・ハイブリッド・テクノロジー(ブレーキ・エネルギー回生システム)」
・ステアリング操作時のみエネルギーを消費し、また操舵力を軽減した「電動パワー・ステアリング」(BMW 335i各モデル、BMW 325i各モデルのアクティブ・ステアリング装備車、M3セダン/クーペを除く全車)
・低燃費走行に貢献する最適なギヤ・ポジションを表示する「シフト・インジケータ」(MT車)
・きめ細かい制御でエンジンが必要としている燃料のみを供給し無駄なエネルギー消費を抑制する「圧力制御式燃料ポンプ」
・エア・コンディショナー非作動時にエアコン・コンプレッサーを切り離して無駄なエネルギーの消費を抑制する「カップリング付きエアコン・コンプレッサー」
セグメント初の平成27年度燃費基準を達成
マニュアル・トランスミッション搭載のBMW 320iセダンおよびクーペは、セグメント初となる平成27年度燃費基準をいち早く達成している。オートマチック・トランスミッション搭載のBMW 320iセダンおよびクーペにおいても、Mスポーツ・パッケージならびに電動ガラス・サンルーフの装備により、平成27年度燃費基準達成車となる。