スズキ 新型ジムニーは20年ぶりの全面改良でオフロード性能や安全性能が進化
スズキは、軽四輪駆動車のジムニーと小型四輪駆動車のジムニーシエラを20年ぶりにフルモデルチェンジし、2018年7月5日より発売した。
価格(消費税込)は、ジムニーが145万8000円~184万1400円、ジムニーシエラが176万400円~201万9600円。
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新型ジムニー、新型ジムニーシエラは、半世紀に及ぶジムニーならではのこだわりと技術を継承しつつ、ジムニーに求められる本格的な四輪駆動車としての性能をさらに進化させた。
新開発ラダーフレームにFRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションというジムニー伝統の車体構成を継承。ブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備し、高い走破性能を実現した。
新型ジムニーには専用にチューニングした「R06A型ターボエンジン」、新型ジムニーシエラには新開発の1.5リッターエンジン「K15B型」を搭載し、動力性能と信頼性を高めた。
機能を追求した内外装デザインに、取り回ししやすいボディサイズ。見切りの良さや荷室空間の広さや使いやすさを進化させ、様々なニーズに応える使い勝手を追求した。
また、スズキの予防安全技術「スズキセーフティサポート」を搭載するなど安全装備を充実。経済産業省や国土交通省などが普及を推進するセーフティ・サポートカーのサポカーSワイドに該当する。
なお、新型ジムニーと新型ジムニーシエラは、今回の全面改良にあわせて、初めて静岡県にある湖西工場で生産をおこない世界に供給する。
伝統の基本構造を継承し、さらに進化した本格4WD性能
新開発ラダーフレーム
・梯子型に組んだ頑強なラダーフレーム構造を継承。新設計のラダーフレームは、X(エックス)メンバーと前後にクロスメンバーを加えたことで、ねじり剛性を約1.5倍(先代モデル比)向上させた。
・車体とラダーフレームをつなぐボディマウントゴムを新設計。乗り心地を改善し、優れた操縦安定性を実現した。
伝統のFRレイアウトと機械式副変速機付きパートタイム4WD
・エンジンを縦置きに配したFRレイアウトを採用。エンジンをフロントタイヤより後方に配置し、厳しい悪路走行に有効な対障害角度を確保した。
・悪路走破性に優れる機械式副変速機付きパートタイム4WDを採用。路面状況に合わせて2WDと4WDを任意に切替えて走行できる。
・4WDは4H(高速)、4L(低速)のモードに切り替えが可能。4Lは、通常の約2倍の駆動力を発揮し、急な登坂道や悪路の走破性を高める。
3リンクリジッドアクスル式サスペンションの採用と、優れた走破性・操縦安定性能の実現
・ジムニー伝統の3リンクリジッドアクスル式サスペンションを採用。一般的な乗用車の独立懸架式サスペンションに比べ、凹凸路で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保。さらに堅牢な構造により過酷な使用環境にも耐える信頼性を実現している。
・走破性能を高める電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備。4L(低速)モード走行時、エンジントルクを落とすことなく、空転した車輪にだけブレーキをかけることでもう一方の車輪の駆動力を確保し、高い脱出性能を実現する。
・坂道発進時に役立つヒルホールドコントロールと、下り坂でブレーキを自動制御することで、車両の加速を抑えるヒルディセントコントロールを標準装備。
・悪路走行時のステアリングへのキックバックを低減し、高速走行時の振動を減少させるステアリングダンパーを新採用した。
専用チューニングのR06A型ターボエンジンと、1.5リッターの新開発K15B型エンジンを搭載
・新型ジムニーには、専用チューニングのR06A型ターボエンジンを採用。
・新型ジムニーシエラには、軽量・コンパクトで燃費に優れ、出力・トルクともに向上した1.5リッターの新開発K15B型エンジンを採用。
・動力性能を進化させるとともに、被水や雪、飛び石などへの対策を施し、信頼性を向上させた。
合理的で無駄のない機能美を追求したデザイン
デザインコンセプト
・専門家が愛用する「プロの道具」をデザインコンセプトに、機能に徹した飾らない潔さを追求
エクステリア
・車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディに、面の剛性を高める造形、降雪時に雪がたまりにくい凹凸が少ないボディ形状、走破性・積載性を高める細部の工夫など、機能に徹したこだわりの造形。
・丸型ヘッドランプ、5スロットグリル、クラムシェルボンネットフードなど、ジムニーの伝統を継承するデザインアイコンを随所に取り入れた。
・新型ジムニーシエラは、力強く張り出した材料着色樹脂のオーバーフェンダーとサイドアンダーガーニッシュを装備。
車体色
・大自然の中で目的を持って行動し、用途やシーンによって的確に使い分ける「プロの道具」に相応しい機能を持たせた車体色を新設定。
・吹雪や濃霧など、悪天候の中でも目立つ性能を追求したキネティックイエローと、深い森の中で隠れる性能を追求したジャングルグリーンの2つの新色を設定。
【新型ジムニー】
・モノトーン9色、2トーンルーフ4パターンの全13パターンを設定した。(2トーンはXCに設定)
・2トーンルーフには、ブラック2トーンルーフ(3パターン)と、ボンネットとAピラー、ルーフをブラックにしたブラックトップ2トーン(1パターン:受注生産)を設定。
【新型ジムニーシエラ】
・モノトーン9色、ブラック2トーンルーフ(3パターン)の全12パターンを設定した。(2トーンはJCに設定)
インテリア
・オフロードなど過酷な環境下での運転のしやすさや各部の操作性にこだわり、機能に徹したデザイン。車両の姿勢・状況を把握しやすい水平基調で力強い基本骨格のインストルメントパネルや、ドアミラー付近の視界を拡大する形状のベルトラインを採用した。
・スイッチ類など操作部には、光の反射を抑えて小傷が目立ちにくい質感の高いシボを採用。
・高剛性化、高強度化したフロントシートフレームを採用。シートフレームの幅を70mm(先代モデル比)拡大し、上下クッション性能の向上と適正な耐圧分布を確保して乗り心地を向上。
プロユースにも応える使い勝手を追求
パッケージング
・前席のヒップポイントを30mm後方に下げながら、前後乗員間距離を40mm拡大して居住性を向上。
・スクエアなボディ形状で乗員の頭上、肩まわりの空間を広くして快適性を向上。
・新型ジムニーシエラは先代モデルに対して全長を50mm短く、全幅を45mm拡げ、取り回しの良さと高速走行時の安定性を実現した。
ユーティリティ
・幅広いニーズに応えて機能を追求した、大きな開口部と大容量の荷室。荷室床面はフラットとなり、よりスペースを無駄なく活用できる。
・リアシートバック背面と荷室を樹脂化した防汚タイプラゲッジフロア(ジムニーXGを除く)。汚れに強く、荷物の出し入れをスムーズに行える。
・後席シートベルトを脱着式とすることで、後席シートバックを倒した際の床面がすっきりとし、積載性を向上。
・荷室の使い勝手を高める、ユーティリティナットと荷室フック用ナットを設定。
・ラゲッジボックス(ジムニーXGを除く)、ツールボックスを装備。
スズキ セーフティ サポートの搭載と優れた衝突安全性能
スズキの安全技術
・小さな車で大きな安心を届ける安全技術で、事故のない未来を目指して取り組む。
●基本安全:視界性能、運転姿勢と操作系、インターフェース等、運転しやすく安心して乗れる基本安全技術。
●予防安全「スズキ セーフティ サポート」:事故を未然に防ぎ、ユーザーの万一のときの安全を確保するために運転をサポートする予防安全技術。
●衝突安全:衝撃吸収ボディをはじめ、万が一の衝突被害を軽減する衝突安全技術。
スズキ セーフティ サポート
・ユーザーの安心・安全な運転を支援するスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を採用し、安全装備を充実させた。
・単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサー ブレーキサポート(DSBS)」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発進お知らせ機能を搭載した。
・さらに、“車両進入禁止”に加え“はみ出し通行禁止”“高速度”の各標識をメーター内に表示させドライバーに通知する「標識認識機能」を採用した。
衝突安全
・運転席、助手席SRSエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグに加えて、SRSカーテンエアバッグを全車に標準装備した。
・衝撃を効率よく吸収・分散する軽量衝撃吸収ボディ[TECT]、歩行者の頭部・脚部へのダメージを軽減する歩行者傷害軽減ボディを採用した。
・後席乗員にもシートベルトの装着を促す後席シートベルトリマインダーを装備した。(ジムニーXGを除く)
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