アストンマーティン DB史上“最速”かつ“最強”の「DB11」世界初公開

アストンマーティンは、第86回ジュネーブ国際モーターショーで新型DB11を初公開し、103年に及ぶ歴史の新たな扉を開いた。

このニューモデルは、野心的な「第2世紀」計画を掲げるアストンマーティンの第1作であると同時に、伝説の「DB」の急先鋒であり、アストンマーティンの伝統に則った純粋かつダイナミックな新しいスポーツGTとなっている。

新鮮で大胆なデザイン、時代の最先端を行くエアロダイナミクス、自社設計の新しい5.2リッターV12ツインターボ・エンジン、軽量性と強度、スペース効率をバランスさせた接着アルミニウム構造など、新たな方向性を指し示すDB11は、DB史上最速かつ最強で、もっとも効率に優れ、アストンマーティン史上もっともダイナミックなモデルに仕上がっている。

アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマーは、次のように述べている。

「私たちは、世界でもっとも美しいクルマを目指してDB11を製作しました。DB11は、アストンマーティンのあるべき姿を極限まで追求すると同時に、卓越したデザインと最新のテクノロジーを融合するために努力を積み重ねました。まったく新しい接着アルミニウム・プラットフォーム、優れたエアロダイナミクス、新設計されたツインターボV12エンジン、クラス最先端のインフォテインメント・システムは、アストンマーティンの“第2世紀”計画から生み出されたこのスポーツカーが備える特徴のほんの一例にすぎません。」

アストンマーティン「第2世紀」初の市販「DB」、新世紀を象徴するまったく新しいデザイン言語

アストンマーティンの新時代のデザインを予見させるDB11は、DB2/4、DB5、そして最近ではジェームズ・ボンドのために特別に開発されたDB10と続いてきた伝統の系譜を受け継ぐ最新のランドマーク・モデル。

DB11は、歴代DBのフォルムと機能を継承しながらも、数多くの新鮮なデザイン要素を採用している。フロントヒンジのクラムシェル・ボンネット、印象的なLEDヘッドライト、アストンマーティンならではのグリルとそのアクセントラインなど、アイコン的デザイン・ボキャブラリーを大胆に進化させている。

AピラーからCピラーまで連続するルーフ・ストレーキにより、ダイナミックなプロフィールが描き出されている。クリーンなラインはリアまで継続、デッキリッドのスロープを経由して彫刻的造型が施されたテールライトに溶け込み、新鮮で、ひと目見た瞬間から忘れないグラフィックを生み出している。

革新的なエアロダイナミクスは、ボディ表面だけでなく、下面を流れるエアフローのマネージメントを行い、安定性を向上させつつ、アストンマーティン特有の流麗な面構成の実現に貢献している。エラを連想させるカーリキューは、デザインが見直されたサイド・ストレーキの隠しベントを介して、ホイールアーチから高圧を排出してフロントリフトを抑える。

リアリフトは、左右Cピラー基部のエア・インテークによるバーチャル・スポイラーとして機能するアストンマーティン・エアロブレードTMが制御します。エアは一旦ボディワーク内部に取り込まれ、リア・デッキリッド開口部から高速で排出される。

最高出力と最大トルクは「DB」史上最高の608PSと700Nm

アストンマーティンの方程式に則り、エンジンはフロントマウントされる。

一方、DB11の心臓部には、新開発された5.2リッターV12ツインターボ・エンジンを搭載。このパワーユニットは、アストンマーティンが自社設計したものであり、最高出力と最大トルクは608PS(600bhp)と700Nmに達する。

強力なニューV12を搭載するDB11は、史上もっともパワフルなロードゴーイングDB。0~100km/h加速はわずか3.9秒1、最高速度は322km/hに達し、ダイナミクスと加速の点でもDB史上最速。

インテリジェントなバンク・アクティベーション機能とストップ-スタート(アイドリングストップ)テクノロジーにより、パワフルながらも優れた効率を発揮する。

3つのダイナミック・モードが多種多様なキャラクターを演出

DB11は、新しいボディ構造を活かして新しいV12ツインターボのポテンシャルを引き出すため、シャーシ、サスペンション、ステアリング、エレクトロニクスが見直され、新たなテクノロジーが追加されている。

ドライバーが任意に設定できるダイナミック・モード(GT、スポーツ、スポーツ・プラス)は、エンジン、ZF8速オートマチック・トランスミッション、新しい電動パワーステアリング、制動によって作動するトルク・ベクタリングのレスポンスをプログレッシブに変更するとともに、より優れた俊敏性を実現するために、アダプティブ・ダンピング・システムの減衰力を調整する。

ダイナミック・モードにより、非常に快適な乗り心地を実現するGTカーから、卓越した運動性能と俊敏性を発揮する真のスポーツカーまで、幅広いドライビング・エクスペリエンスを提供する。

新型DB11は、21世紀のアストンマーティンにふさわしく、テクニカルパートナーであるダイムラーと共同開発した最先端のテクノロジーと、熟練工がハンドメイドで製作し、最高レベルのクオリティを備えた装備を巧みに融合している。

フルカラー12インチTFT液晶ディスプレイを採用した新しいインストルメント・クラスターには、主要な車両情報が表示される。

また、センターマウントされた第2のディスプレイ(8インチTFT)は、インフォテインメント専用。直感的に操作できるロータリースイッチのほか、オプションのタッチパッド(文字認識やマルチタッチ、ジェスチャーサポート機能付き)により、新しいサテライト・ナビゲーション/オーディオ・システムの効率、サウンド、操作性のすべてが向上。オートパーク・アシストと360°バーズアイ・ビュー機構を新たに採用し、低速取り回し時の安全性を高めています。これらの機構は、インフォテインメント・システムを介して操作することができる。

大きなドア開口部と大幅に拡大されたキャビンスペース(特にリア・ヘッドルームとレッグルーム)、2座のチャイルドシートが固定できるリアISOFIXアンカー、2個の大型ボストンバッグに加え手荷物用バッグを収納できるラゲッジ・コンパートメントを備えたDB11は、純粋なグランドツアラー。

豊富なカラーセレクションとディテールにも及ぶオプションにより、オーナーの嗜好を完璧に反映したインテリアを創り上げることができます。温かみのある同色コーディネートのほか、色調だけでなく素材の質感にもこだわったコントラストなど、インテリア・コーディネーションは無限の広がりを見せる。

ネクサス・キルティングやセレスティアル穿孔レザーが複雑で精妙なニュアンスを追加し、細工が施されたブローグ・ディテールがこれらと相まって、見た目に美しく、触れて優しいインテリアを実現している。

Dr. アンディ・パーマーは次のように述べている。

「DB11は、アストンマーティンが最近発表したクルマの中でもっとも重要なモデルというだけでなく、103年に及ぶ歴史の中でも非常に重要なモデルです。DB11は、アストンマーティンがラグジュアリー・カー・マーケットのトップ・ブランドの座に返り咲くための役割を担っています。」

DB11の希望小売価格は、それぞれ154,900ポンド(英国2)、204,900ユーロ(ドイツ2)、211,995ドル(米国3)から設定されている。納車開始は、2016年第4四半期を予定している。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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