車内に響く不快な音成分を取り除き美しい音に整える「調音施工」とは?|ビーウィズ【Vol.1】

運転中の走行音を静かにするビーウィズの「調音施工」とは?

「調音施工」とは、自動車の走行時の主な騒音源である「ロードノイズ」と「エンジンルームからの透過音」の低減に的を絞って遮音材を集中配置し、体感的な静粛性の向上を図るというビーウィズ独自の走行音静粛化プログラムのこと。車内に響いてくる音のうち、不快な成分を効果的に減らすことで、快適な空間にするというものだ。

商品としては、ホイールハウス内側を中心に施工して主にロードノイズを低減する「基本プログラム」と、エンジンルーム側のバルクヘッド(エンジン車)やトランクルーム(EV)に施工して基本プログラムの効果を補助する「オプションプログラム」の2種類があり、車種や顧客の希望に応じて「基本プログラム」単独、または「基本プログラム」+「オプションプログラム」を選ぶことができる。

これまでテスラやメルセデス・ベンツ、BMWなどの一部車種に限定してサービスを提供してきた走行音静粛化プログラム「調音施工」だが、このたびスーパーカーやエキゾチックカーへの対応を開始することになった。

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調音施工は車両にダメージを与えずに音の質やバランスを整える

プログラムが2種類に分けられている理由はふたつある。まずひとつは、車内とエンジンルームを隔てるバルクヘッドとエンジンや補機類との隙間が狭く、「オプションプログラム」の施工が困難であったり、施工できる範囲が少なく効果が限定的な車種があることだ。同じ車種でもコンパクトな直4エンジンを積んだグレードは「オプションプログラム」を推奨、エンジンルーム内に余裕のないV8や直6などの大型エンジン搭載車は非推奨ということになる。

もちろんダッシュボード周りを分解して車内側から遮音材を貼ることは物理的には可能だが、「調音施工」はクルマにダメージを与えかねない大掛かりな作業を望まない人のための商品なのである。

そしてもうひとつは、単なる騒音に過ぎないロードノイズだけをカットして、エンジン音や排気音などそのクルマ本来のサウンドはよりクリアに聞きたいというニーズの存在だ。実はここが「調音施工」のキモとなる部分で、名称を「静音〜」ではなく、音の質やバランスをより魅力的に整えるという意味を込めた「調音〜」としている理由もそこにある。

たとえば対応車種に含まれるメルセデス Eクラス/CクラスやBMW 5シリーズ/3シリーズの場合、エンジン音を騒音と捉える人なら「基本プログラム」+「オプションプログラム」を、逆にそのサウンドを積極的に楽しみたい人は「基本プログラム」のみで、という具合にユーザーの志向に応じた選び方ができるのだ。

アストンマーティンの最高峰に調音施工を実施

この記事で紹介するスーパーカー&エキゾチックカー向けの「調音施工」は、その「調音」という部分に着目し、それぞれのクルマの音の個性をさらに引き出すことを目指したプログラムである。今回はその効果をリアルに体験すべく、アストンマーティンの最高峰モデルであるDBSスーパーレッジェーラ(以降DBS)への「調音施工」基本プログラムの装着作業を取材した。

この記事のために愛車を提供していただいたのは、(一社)日本スーパーカー協会の代表理事であり、スーパーカーオーナーのための会員組織であるSuperCar Club Japanの代表としても長く活躍されている須山泰宏さん。スーパーカーの愛好家というと、どうしても爆音を愛する方々というイメージ(偏見)を持たれてしまいがちだが、須山さんはスーパーカー各車のサウンドに敬意を表しつつ、ご自身としては適度な音量で長距離でも快適に走れることを普段から重視しているそうで、音の個性をスポイルすることなく静粛性を高める「調音施工」のコンセプトは発表当時から気になっていたという。

まずは施工前のDBSに同乗して音の状態をチェックする。車外で聞くその排気音は歴代アストンの伝統に違わぬワイルドなものだが、乗り込んで二重ガラスのサイドウィンドウを閉めてしまえば、初代V12ヴァンキッシュあたりとは比較にならない静けさだ。エンジンルームの遮音も徹底されており、走り出してもバルクヘッドからはまったくと言っていいほど内燃機の気配が伝わってこない。

乗員の耳に存在を主張するのは背後から響いてくる完璧に調律された排気音と、巻き上げられた路肩の砂利がインナーフェンダーの裏側を時折叩くバチバチというノイズだけだ。タイヤのパターンノイズをはじめとする低級音もこの種のクルマとしては充分にチェックされていて、超高級GTの名に恥じないだけの音環境である。ここから「調音施工」によってどのような変化が現れるのか、なかなか想像が付きにくい。

インナーフェンダーの内側に遮音材を入れ、タイヤ周辺からの音を整える

今回「調音施工」の作業を担当するショップは、フォーカル・オーディオ・ジャパン唯一の直営店である「フォーカル プラグ&プレイ本店<木更津アウトレット前>」(千葉県木更津市)。ここでは同社がデモカーとして所有している2台のフェラーリ(ポルトフィーノ、599)をはじめ数台のスーパーカーに「調音施工」のテスト施工を行い、既に好結果が得られているという。もちろん今回の作業でも、蓄積されたノウハウがフルに動員されていることは言うまでもないが、この車種は初めてということもあり作業は約半日をかけて慎重に行われた。

作業工程は「調音施工」の基本プログラムに準じたもので、前後のインナーフェンダーカバーを取り外して指定材料であるフォーカル製遮音材「BAMシート」を丁寧に貼り付けていく。写真でもお分かりのようにフロント側のインナーフェンダーカバーは前半分と後半分の二分割になっており、どちらもカバーの裏側(車体側)に遮音材を施工。

ビーウィズ 調音施工

いっぽうリア側はインナーフェンダーカバーではなく車体側に施工するのがポイントだ。このクルマは構造上リアのインナーフェンダーカバーとボディとの間が巨大な空洞になっているため、施工範囲はリアクォーターパネルの裏側全体に及ぶ広範囲なものになった。もちろん遮音材もただひたすら貼り付ければいいというものではないそうで、車種ごとに異なる施工範囲の正確な見極めが最大の鍵を握る。また原則としてタイヤを外さず施工できるというのも、ホイールバランスなどを厳密に管理すべき高性能マシンのオーナーにとっては見逃せない点だろう。

施工後はロードノイズの音量が下がり車内に響く音が整った

すべての作業が終了し、施工前の試乗コースと同じ道を再び走ってみた。走り出してすぐ気付いたのは、背後からの排気音がさっきより少し甲高く硬質に聞こえることだ。最初はエンジンが冷えていてアイドリングが高いのかと思ったのだが、実は水温もアイドル回転もさっきと変わらない。独特の共鳴を伴う管楽器のような響きも施工前より明確になり、排気音の音量そのものが上がったように感じる。隣でステアリングを握るオーナーの須山さんもまったく同じ意見で、全体の印象としては静粛性の向上というより、聞きたい音だけがクローズアップされて排気音が際立つようになった印象が強い。率直に言ってミステリアスな驚きである。

おそらくは「調音施工」によってロードノイズの絶対的な音量レベルが下げられ、相対的に排気音が際立つようになった結果なのだろう。同社が過去にテスラ車で測定したところ、「調音施工」によって走行時のロードノイズは最大6dB程度減少する結果が出ており、今回も数値に現れるだけの効果が出ているはずだ。いっぽうロードノイズについては、かなり耳障りだった砂利を跳ね上げる音が路肩を掃除したのかと思うぐらい気にならなくなった。音を整えるとはこういうことなのか、と改めて思う。

取材に立ち会ったフォーカル・オーディオ・ジャパンの中島社長によれば、デモカーのポルトフィーノや599でも同様の効果が得られ、施工当初は筆者と同じぐらい驚いたらしい。フェラーリのサウンドをよりクリアに楽しみながら、バックグラウンド騒音の低減によって快適性も向上する……とまさに良いことずくめである。施工による重量増はトータルで約10kg。それを気にするかどうかはオーナー次第ということになろうか。

スーパーカーやエキゾチックカーを対象にモニターを募集中

ビーウィズ 調音施工

課題は対象となるスーパーカーやエキゾチックカーのサンプル数がまだまだ少ないことで、同社としては今回の須山さんのようにオーナー諸氏の協力を仰ぎながら「調音施工」のさらなる可能性を追求していきたいという。ちなみに費用については当面の間、車種に関わらず一律10万円(材料・工賃込み、消費税抜き)のモニター価格で引き受ける。取材時点での装着検証車種は今回のアストンマーティンDBSスーパーレッジェーラとフェラーリ・ポルトフィーノ、599、そして488ベルリネッタ/スパイダーの計5車種で、これら以外の車種の場合、インナーフェンダーカバーがホイールハウス内全面に装着され、なおかつローダウンされていないノーマル車高の車両に限り対応するとのことだ(要相談)。

施工箇所は前後のホイールハウス周辺のみで、クルマの特性を考えバルクヘッドやトランクルームへの施工は行わない。なお、今回のスーパーカー/エキゾチックカー向けプログラムは「フォーカル プラグ&プレイ本店<木更津アウトレット前>」1店舗のみでの対応となる。興味のある方は同店に直接お問い合わせいただくといいだろう。

マフラーチューニングに代わる選択肢となる調音施工

ビーウィズ

ホイールハウス内だけの施工でクルマ全体の音環境をコントロールできる「調音施工」の世界は奥深い。もちろん車外で聞くサウンドに変化はないのだが、より魅力的な排気音を聞きながらドライブを楽しみたいと考えている人にとって、愛車本来の音の個性をクリアに引き立てる「調音施工」はマフラーチューンに代わる選択肢のひとつにもなるのではないかと思う。

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ビーウィズとは?

2002年に創業した日本のカーオーディオ専門メーカー。一切の妥協を排して、ひたすらに最高のサウンドを追い求め、車載とは思えないスーパーHi-Fiを実現する。バックミラー一体型のメモリーオーディオMM-1Dを始め、マルチプロセッサー、アンプ、そして偏心コーンを用いたスピーカーなど、独自の技術でカーオーディオの新たなる世界を提供している。

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