「トヨタ ヤリスクロス」日本仕様の車高は1550mmを超える? 超えない!? エンジンや駆動方式も徹底解説
- 筆者: 渡辺 陽一郎
トヨタから2020年秋、新型コンパクトクロスオーバーSUV「YARIS CROSS(ヤリスクロス)」が発売される。早くも話題騒然の新型ヤリスクロスについて、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が徹底分析! 今回はエンジンや足回りなど、ヤリスクロスのメカニズムについてお届けする。
ヤリスに対し車高は60mmもアップ
新しいコンパクトSUV「トヨタ ヤリスクロス」は、ベースとなるコンパクトカーの「ヤリス」に対し全高が60mm高くなる。最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)も拡大されそうだ。ヤリスは2WDが145mm、4WDは160mmだが、ヤリスクロスでは175mm程度になる。
ヤリスクロスのプロトタイプが装着するタイヤは18インチ(215/50R18)だから、ヤリスの16インチ(185/55R16)に比べて大径になり、タイヤサイズの違いでも最低地上高が拡大するわけだ。悪路のデコボコ、駐車場と路面の段差などを乗り越える時でも、下まわりを擦りにくい。
TNGA GA-Bプラットフォームや主要メカニズムはヤリスと共通だ。次の項ではその詳細について解説しよう。
エンジンは1.5リッターガソリンとハイブリッドの2機種でFFと4WDを設定
エンジンは、ヤリスから搭載を開始した設計の新しい直列3気筒1.5リッターガソリンエンジンと、1.5リッター+ハイブリッドの2機種を用意する。
ヤリスでは従来から用意されていた1.0リッターエンジンも選べるが、ヤリスクロスには設定されない模様だ。
駆動方式はヤリスと同じく前輪駆動の2WDと4WDが用意される。ハイブリッドの4WDは、後輪をモーターで駆動するE-Fourだ。
エンジンなどの性能はヤリスと同等だが、SUV化やボディの拡大で、ヤリスクロスの車両重量は30~40kg重い。タイヤサイズの拡大と併せて、動力性能とカーブを曲がる時の軽快感は若干下がるだろう。その代わり乗り心地は重厚感を増す可能性もある。
このほか衝突被害軽減ブレーキや先進運転支援機能などは基本的にヤリスを踏襲する。
国内向けヤリスクロスの全高は1550mmを超える? 超えない!?
ヤリスクロスで気になるのはボディサイズだ。全幅が1765mmだから3ナンバー車になり、全高も1560mmと高めだ。
日本では今でも都市部を中心に存在する立体駐車場の場合、全高を1550mmに制限する施設が多く、使い勝手を左右する。
生産を終えたホンダ N-ONEや日産 ジュークには、通常モデルよりも全高を低く1550mm以下に抑えたモデルがラインナップされていた。ルーフ形状やサスペンション設定が異なる仕様で用意していたのだ。1550mmでないとならないユーザーの需要に応えた格好だ。
また最近では、トヨタ C-HRの2WD、マツダ CX-3やCX-30、スバル XV、レクサス UXのように、全高を1550mm以下に抑えたSUVも増えた。
この点を考えると、ヤリスクロスが日本国内で発売される際は、全高を1550mm以下に抑える可能性もある。
次回は…価格&ライバル比較をお届け!
トヨタ「ヤリスクロス」徹底解説、次回は価格&ライバル比較編。ホンダ ヴェゼルなど、想定されるライバル車との比較や、ヤリスクロスの気になる販売価格について探る。
公開は5月8日の予定。お楽しみに!
[筆者:渡辺 陽一郎]
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トヨタ ヤリスクロス 1.5 ハイブリッド / トヨタ ヤリスクロス 1.5 主要スペック比較表 | ||
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車種名 | ヤリスクロス(ハイブリッドモデル) | ヤリスクロス(ガソリンモデル) |
全長×全幅×全高 | 4180mm×1765mm×1560mm | 4180mm×1765mm×1560mm |
ホイールベース | 2560mm | 2560mm |
駆動方式 | FF/E-Four | FF/4WD |
エンジン種類 | 直列 3気筒 DOHC+THS-IIハイブリッド | 直列 3気筒 DOHCダイナミックフォースエンジン |
総排気量 | 1.5リッター | 1.5リッター |
トランスミッション | 電気式CVT | Direct Shift-CVT |
※スペックはトヨタ社内測定値
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