BMW Z4 実燃費レビュー【高速道路編】(2/2)

高速道路で感じるトランスミッションの完成度の高さ

関越自動車道は、ところどころで夏休みの渋滞になり掛けていた。クルマの数が多いところと、バラけて空いているところの差が大きい。

おまけに、関越自動車道は思いの外アップダウンがキツいので、ボトム部分でクルマが溜まってしまうことも少なくない。そういう時は、エンジンブレーキが欲しくなる。

フットブレーキを頻繁に使うと、赤く点灯したブレーキライトに反応した後ろのクルマがブレーキを踏み、さらにその後ろのクルマが・・・。実際、そのパターンで渋滞が発生したりすることがある。

Z4でエンジンブレーキを活用したい時には、パドルかシフトレバーを使って（前後の十分な車間距離を確認しつつ）シフトダウンすればいい。

ギアを落としてエンジンブレーキが効き、しばらくすればギアは“D”モードに戻ってくれる。この間、約10秒。マニュアルシフトが可能なATの中には、自動的に“D”モードに戻らず、シフトレバーをガチャンとドライバーが戻さなければならないものもあるが、Z4のように自動的に戻らなければ使いにくく不便だ。Z4では、Dモードへ戻る時間も約10秒と、適度で好ましい。

Z4はエンジンも素晴らしいが、組み合わされるトランスミッションもそれに劣らず完成度が高い。

Z4の高速道路でのドライブが快適なのは、静粛性の高さもそれに寄与しているからだ。タイヤノイズや風切り音などを、ハードトップが綺麗に遮断している。ハードトップの最大のメリットがきちんと発揮されている。

碓氷軽井沢インターチェンジまでの91.7キロを走って、この区間の平均燃費は13.2キロ／リットルであった。

ずっと上り坂が続く区間なのに、この値は優秀だ。

BMW Z4 実燃費レビュー

Z4 実燃費レビューの高速道路編では、川越街道 東松山から関越道で軽井沢へと向かいます。

8月も残り2日とあってか、高速道路上は遅い夏休みの家族連れ等のクルマも多く幾度か渋滞になり掛けましたが、大きな渋滞は発生せず、上信越道から碓氷軽井沢へ。

上信越では登り区間が多かったにも関わらず、13.2km／Lの好燃費を記録しました。

【一般道編】走行ルート：飯田橋～環八～川越街道／実燃費：8.7km／L

【ワインディング編】走行ルート：川越街道～関越 東松山IC～上信越 碓氷軽井沢IC／13.2km／L