マツダ MAZDA6 2.5Lガソリンターボ 実燃費レポート(4/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:MOTA編集部・永田 恵一
MAZDA6 2.5リッターガソリンターボ 実燃費レポート|高速道路編
MAZDA6 2.5Lガソリンターボ 高速道路での実燃費:15.3km/L
高速道路実燃費 | カタログ燃費 | |
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MAZDA6 | 15.3km/L | 14.3km/L(WLTC市街地モード) |
スバル レヴォーグ | 16.5km/L | 13.2km/L(JC08モード) |
MAZDA6 2.5Lガソリンターボは高速道路で15.3km/Lという、ここでも動力性能を考えれば納得できる燃費を記録した。高速道路編ではエンジンフィールや動力性能、ACCとレーンキープアシスト(LKS)を使った印象を中心に報告する。
エンジンフィールは市街地編で書いたように、低回転域での力強さはないものの、2000回転を超えるとエンジンのコンセプト通りの「ターボによるゆとり」が感じられる。巡航中には僅かにアクセルを踏み足すだけで緩加速でき、大排気量エンジンのようである。2000~5000回転あたりまではドラマ性や爆発力のようなものこそないものの、ターボエンジンらしい迫力やパンチをそれなりに感じられ、スポーツワゴンというキャラクターに相応しい加速感をもたらしてくれる。5000回転以上はエンジンの性格もあり普通に回るという印象で、シフトアップのタイミングはDレンジ、パドルシフトともに5500回転といったところだ。
なおトップギアとなる6速での100km/h走行時のエンジン回転数は2100回転と、他の2~2.5L級のマツダのガソリン車に比べると100回転ほど高い。これはMAZDA6 2.5Lガソリンターボのファイナルギア(最終減速比)が僅かながら加速重視となっているためだ。特に不満や問題はないが、ガソリンターボのようなエンジンが出てくるとマツダのATも加速力や巡航中の燃費と静粛性の向上のため、そろそろ6速から7速、8速といった多段化あってもいいように感じる。また6速に入るタイミングはDレンジ、パドルシフトともに80km/hあたりと、ややシフトアップを引っ張り気味なところはある。
高速道路でACCとLKSを使った印象は、ACCは四段階から選べる車間距離が適切かつ先行車に対する加減速も非常にスムースで、長距離ドライブでは積極的に使いたくなる高い完成度を備える。LKSも効きを強にするとハンドルを保舵しながらの直進のキープはなかなかで、首都高速の緩いコーナーにも対応するなど、こちらも地味ながら有難い運転支援なのが確認できた。
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