ジープ ラングラー 2リッターターボ 実燃費レポート|本格SUVの実力を試す!(2/6)

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ラングラー 実燃費レポート|市街地編

■ラングラー 市街地での実燃費:8.2km/L

市街地実燃費カタログ燃費 JC08モード

ラングラー 2リッター ガソリンターボ

8.2km/L

11.5km/L

ランドクルーザープラド 2.8リッター ディーゼル

9.6km/L

11.2km/L

ラングラー 2リッター ガソリンターボは市街地で8.2km/Lという、「いいとは言えないけど、本格SUVと考えれば許容できる範囲」と言える燃費を記録した。

市街地編ではドライバビリティ(運転のしやすさ)、アイドリングストップの印象を中心に報告する。

ラングラーのドライバビリティは、2リッター ガソリンターボで最高出力が272馬力という乗用車用に近いチューンなのもあり、ヨーロッパ車の標準的な2リッターターボのようにアイドリングからアクセルを踏んですぐにモリモリと太いトルクが出るという性格ではない。

しかし、変速がスムーズで普通に乗っていると2000から2500回転でシフトアップされる8速ATとのマッチングの良さもあり、「普通に乗りやすい、快適」といった印象だ。ただエンジンはクルマの性格上、悪路の急斜面を人が歩くようなスピードで動くことがあるのも考えると、もっと低速トルク重視のチューンにしていい気もする。

好印象のアイドリングストップ

ラングラーのアイドリングストップは、停止後ブレーキペダルを踏み足すとアイドリングストップが始まるという踏切や一時停止、止まりそうで止まらない渋滞などでも不必要なアイドリングストップが起こらず、好印象だ。

エンジン再始動は素早く、セルモーターの音は500万円級の価格を考えると少し大きい気もするが、及第点といったところだ。

アイドリングストップの頻度はほぼ止まるたびと多かったが、時間については停止中再始動することもしばしばあった。この点は暑さによるエアコンの稼働や、ヘッドライトの点灯によるバッテリー電圧の低下を考えればやむを得ないところだろう。

市街地走行で気づいたラングラーの3つの特徴

そのほかラングラー 2リッターガソリンターボに市街地で乗って気づいた点としては

・取り回しはボディが全長約4.9m×全幅1.9mと少し大きく、ラダーフレームにボディを被せる構造のためハンドルの切れ角が少なく、小回りも効かないが、四角いボディのためサイズの把握はしやすく、カメラ類も充実しているので苦になることはなかった

・乗降性は当然よくはないが、それでもステップがあるのでよじ登るというほどではなく、なんとか許容できる範囲だ(先代チェロキーにはオフロードの走破性を重視したステップのない仕様があり、それに比べれば雲泥の差だ)

・テストに使ったアンリミテッドスポーツにはカーナビは付かないが、モニターが設置されており、アップルカープレイやアンドロイドオートが使用できるので大きな問題はなかった

といったことが挙げられる。

>>ラングラー 実燃費レポート|郊外路編[次ページへ続く]

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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