レクサス UX200(ガソリンモデル)実燃費レポート | 新エンジン搭載で燃費性能はどうなった?(1/4)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:島村 栄二・和田 清志・永田 恵一

トヨタ C-HRとの燃費差は?

今回は、レクサスブランド最小のSUV「UX」の実燃費をテストした。

2018年11月に登場したこの車は、トヨタ C-HRとプラットフォームを共有する一台でもある。過去にレポートしたC-HRの実燃費とも比較しつつ、結果をお伝えしたい。

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レクサス UX200 実燃費レポート 目次

■市街地・郊外路編

■高速道路・総合実燃費編

■コース概要

燃費テスト概要

起用グレード

設定されるグレードは、大きく分けてFFのみの設定となる2リッターガソリン自然吸気エンジンを搭載する「UX200」と、FFと4WDを選択できるハイブリッドモデル「UX250h」の2種類。

それぞれに標準、装備内容が充実するバージョンC、スポーティなFスポーツ、最上級のバージョンLの4つが設定されるが、今回はUX200のトップグレードとなるバージョンL(車両本体価格474万円、JC08モードのカタログ燃費はオプション装着により16.8km/L)を起用した。

テスト詳細と結果

テストは2月12日(火)の正午頃に開始し、午後8時頃帰京するというスケジュールで実施。天候は晴れのち曇り、テスト中の最高気温は10度と冬場らしい気候だった。交通の流れは比較的スムースで、「ノーマル」と「ロング」が選べるアイドリングストップは前者を選択した。

レクサス UX200燃費テストの結果は以下の通りとなった。

UX200(FF)C-HR(4WD・1.2リッターターボ)[参考値]
カタログ燃費(JC08モード) 16.8km/L15.4km/L
総合(WLTCモード) 14.4km/L(16.4km/L) 13.7km/L
市街地(街乗り)11.5km/L(12.8km/L)11.7km/L
郊外路13.9km/L(16.4km/L)13.1km/L
高速道路18.8km/L(18.7km/L)17.2km/L

駆動方式やエンジンの違いはあるものの、比較対象としてUXのベースとなったC-HRの1.2リッターターボの実燃費(過去データ)を記載する。UX200はハイオクガソリン指定という面はあるにせよ、全体的にC-HRの1.2リッターターボを上回る燃費を記録しており、UX200が積む新しいパワートレーンの完成度の高さを実証した。

ここからは市街地編、郊外路編、高速道路編、それぞれの章で燃費や走りの質について詳細な評価を行っているので、購入を考えている方には参考にしてほしい。

レクサス UX 車種概要

2016年のパリモーターショーに出展されたコンセプトカー、2018年のジュネーブモーターショーでの市販型の公開を経て、ついに登場したUX。SUVのジャンルではあるものの、最低地上高160mm、全高1540mmというスペックを見ると分かるように、SUVというよりはハッチバックとSUVの中間に位置するクロスオーバーと考えるべきだろう。またそういったコンセプトだけに、プリウスのレクサスバージョンとして2011年に登場したCTの後継車的な役割も担うモデルでもある。

クルマの土台となるプラットホームはトヨタの新世代プラットホームとしてプリウス、C-HR、カローラスポーツに使われるTNGA-C。このことから、UXはC-HRのレクサスバージョンと捉えることもできる。

しかしUXは、アルミや樹脂パーツの多用による軽量化やボディ剛性の強化などで性能が大きく向上。BMW X2やアウディ Q2、ボルボ XC40といった強いライバル車が揃うプレミアムコンパクトSUV市場を勝ち抜くべく、C-HRに対しかなり手が加えられている。

特にパワートレーンはかなり強化されており、このクラスのトヨタ車とはまったく違う新しいものが使われている。

まずUX200が搭載する2リッターガソリンエンジンは新しい設計思想で開発されたM型と呼ばれるもの。燃料噴射は通常のポート噴射と直噴を併用するD-4Sを採用するなどでパワーアップしており、ハイオクガソリン指定となる有利さもあるにせよ、最高出力174馬力&最大トルク21.3kgmという高スペックを実現した。

また、トランスミッションも発進用ギアを加えたことで広い変速幅とダイレクトなフィーリングを実現した新しいCVTが組み合わされている。

一方、ハイブリッドモデルのUX250hに搭載されるシステムは、ハイブリッド用にチューニングされたM型の2リッターガソリンエンジン(最高出力146馬力&最大トルク19.2kgm)に、走行用モーター(最高出力109馬力&最大トルク20.6kgm)と発電用モーターを組み合わせた2モーターハイブリッドとなる。

またUX250hにはドライバーの運転パターンの学習とカーナビとの連動により、交通状況などに応じ減速エネルギーをバッテリーに戻す回生制動をより効率よく行う「先読みエコドライブ」という制御が盛り込まれている。

駆動方式は前述したとおりUX200はFFのみだが、UX250hにはFFに加えリアをモーターで駆動する4WDも設定される。

カタログに載るJC08モード燃費は、UX200がJC08モードで16.8km/L~17.2km/L、UX250h(FFモデル)がJC08モード27.0km/Lとなっている。

ちなみに、より実用燃費に近いWLTCモードの場合、UX200では市街地モード12.8km/L、郊外路モード16.4km/L、高速モード18.7km/L、総合16.4km/L、UX250h(FFモデル)ではJC08モード27.0km/L(WLTCモードは市街地モード22.0km/L、郊外モード23.4km/L、高速モード22.7km/L、総合22.8km/Lだ。

購入時に気になるエコカー減税に関しては、UX200はオプション装着で車重が1540kg以上になった場合に取得税20%、重量税25%軽減、UX250hは全グレードで取得税と重量税が免税となる。

同じくクルマを購入する際に重要なチェックポイントの1つとなっている運転支援システムについても触れておくと、全グレードに「レクサスセーフティシステム+」が標準装備される。

これは、ミリ波レーダーと単眼カメラを用いて夜間を含めた歩行者、日中の自転車にも反応する緊急ブレーキ機能、停止まで対応する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール、車線の中央をキープしようとするレーントレーシングアシスト、ハイビームを積極的に使うオートマチックハイビーム、道路標識を読み取るロードサインアシストなどから構成されているシステムを指す。

UXのレクサスセーフティシステム+は国が行うJNCAPのテストをまだ受けていないが、同等の性能を持つと思われるカローラスポーツのものは対停止車両には50km/h、歩行者に対しても日中は単純な飛び出しなら大人60km/h、子供40km/h、駐車車両の陰からのような遮蔽物からの飛び出しにも大人45km/h、40km/h、夜間も大人の単純な飛び出し、対向車がいた場合ともに60km/hでの停止が確認されている。このことから、UXのシステムも日本で買えるクルマにおいてトップクラスの性能を備えていることが予想される。

レクサス/UX
レクサス UXカタログを見る
新車価格:
397.3万円544.9万円
中古価格:
378.5万円649.8万円
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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスに。得意分野は30代前半とはとても思えない豊富なクルマの知識を生かせる原稿。自動車メディア業界にはほとんどいないこの世代のフリーランスとして、歩みは遅いが着実に前進中。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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