レクサス UX200(ガソリンモデル)実燃費レポート | 新エンジン搭載で燃費性能はどうなった?(2/4)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:島村 栄二・和田 清志・永田 恵一
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レクサス UX200 実燃費レポート 市街地編

■レクサス UX200の市街地での実燃費 11.5km/L

レクサス UX200は、市街地で11.5km/Lという燃費を記録した。

この燃費は及第点以上であるものの、「もう少し伸びてもよかったような」感もある。その原因は、後述するアイドリングストップの頻度、時間にありそうだ。

この市街地編では、ドライバビリティ(運転のしやすさ)、アイドリングストップ、停止まで対応する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールの印象を中心にお伝えする。

まずドライバビリティは発進用ギアを持つ新しいCVTを使うこともあり、スタートは過敏ではないものの鋭く感じられる。アクセル操作に対するレスポンスも、CVTらしかぬダイレクトさを持つ上にエンジン回転が下がり過ぎることもなく、自然で非常に運転しやすい。

搭載されるアイドリングストップは、車が停止した後にブレーキを踏み足すとアイドリングストップが始まるタイプのもの(画像は動作直前のメーター表示)。一時停止や止まりそうで止まらない渋滞などで不必要なアイドリングストップが起きにくく、そういった状況でとても好ましいといえる。

エンジン再始動は素早く、セルモーターの音も気にしてないと分からないくらい静かだが、アイドリング中の振動は少し感じる。これは、走行性能を重視した結果エンジンマウントが硬めになったことが原因と考えられる。だがアイドリングストップがあるので、この点はさほど問題にはならないだろう。

テストした日はそれほど寒くはなかったものの、停止後エンジンが止まらないことや停止中エンジンが再始動することもしばしばあり、アイドリングストップの頻度と時間はそれほど多くなかったといえる。

エアコンやバッテリーの電圧との兼ね合いもあるのだろうが、基本的に車内の快適性を重視したアイドリングストップのようだ。

アダプティブクルーズコントロールは市街地で使っても車間距離を適切に保つ。加減速もスムースな上、先行車の動きを見た操舵支援が行われることも多く、サポートとして十分使える完成度を備えていた。また電動パーキングブレーキのため、停止中のブレーキホールド機能が付くこともありがたい。

なお市街地を走ったのは夜間だったが、UXでは三眼LEDヘッドライトが付く上級グレードの場合、先行車や対向車に直接光が当たらないよう一部だけハイビームをさえぎることことができる「アダプティブハイビーム」が装備される。

使ってみると、対向車がいても歩行者がいなければ左側だけハイビームを使うようになるなど、制御のきめ細やかさが印象的。夜間の安全性向上に寄与していることが確認できた。

レクサス UX200 実燃費レポート 郊外路編

■レクサス UX200の郊外路での実燃費 13.9km/L

レクサス UX200の郊外路での実燃費は13.9km/Lとなり、2リッター自然吸気エンジンを搭載するクロスオーバーSUVとしては及第点以上の燃費を記録した。

ここではUX200のハンドリングや乗り心地について触れていきたいが、これらのバランスは相当高次元なものとなっていた。

まずハンドリングは、ハンドルに伝わってくるステアリングフィールがスムースかつシットリとしており大変良質な手応えを伝えてくれるところが素晴らしい。

ハンドル操作に対するクルマの動きも非常に正確で、加えてロールも操作に対してジワジワと起きる。パワーもあることから、ワインディングロードではクロスオーバーSUVというよりもハッチバックとして運転を楽しめる。それだけに、Fスポーツ以外のグレードにもテストに使ったバージョンLを含めパドルシフトが欲しくなったくらいだ。

またCVTのセッティングもスポーティで、状況によっては有段ATのようにステップシフトすることやコーナーに入ってからエンジン回転を上げることもある。

一方、乗り心地は路面の小さな凹凸で僅かな硬さをまれに感じ、中くらいの凹凸で路面からのショックを受け止めきれないこともある。

だが、大きな凹凸にはよく追従しており、コンパクトプレミアムSUVとして十分合格点に達している。

バージョンLとFスポーツは18インチのランフラットタイヤを履いていることから、乗り心地に関しては17インチの通常のタイヤを履く標準グレードやバージョンCであればさらに良化することも十分考えられる。

レクサス/UX
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新車価格:
455.9万円571.7万円
中古価格:
199.9万円606.4万円

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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