ホンダ CR-V ハイブリッド 実燃費レポート|最上級モデルの実燃費を徹底検証(3/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田 恵一・河口まなぶ
ホンダ CR-V ハイブリッド 実燃費レポート|郊外路編
■ホンダ CR-V ハイブリッド EX・マスターピース 郊外路での実燃費:20.6km/L
郊外路実燃費 | カタログ燃費(JC08モード、カッコ内WLTCモード) | |
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CR-V ハイブリッド(4WD) | 20.6km/L | 25.0km/L(21.6km/L) |
CR-V 1.5リッターガソリンターボ(FF) | 13.9km/L | 15.4km/L |
現行エクストレイルハイブリッドMCモデル(4WD)※夏場のテスト | 15.7km/L | 20.0km/L |
初期型ハリアー ハイブリッド(4WD) | 19.5km/L | 21.4km/L |
初期型アウトランダーPHEV(4WD) | 14.8km/L | 18.6km/L |
初期型CX-5 ディーゼル(FF) | 15.6km/L | 18.0km/L |
CR-V ハイブリッドの郊外路での実燃費は、リッター20kmを超える20.6km/Lという市街地と同様の素晴らしい燃費を記録した。
この結果もホンダの2モーターハイブリッドの効率の良さによるところが大きいだろう。
またCR-V ハイブリッド(4WD)は以前テストした1.5リッターターボ(FF)に対し、乗り心地とハンドリングの良化が感じられた。
4WD化によって上質感が増した乗り心地
まず乗り心地は、1.5リッターターボ(FF)は235/60の18インチというタイヤを履くことを考えれば納得できる範囲ではあるものの、路面の悪いところでは落ち着きに欠けるところがあった。
それに対しハイブリッド(4WD)は、市街地などペースが遅いとややゴツゴツ感があるなど近い傾向ではあるが、ハイブリッド化によるバッテリーの搭載と4WD化によりリアが重くなっているためかリアの落ち着きが感じられた。高速道路のジョイントなどでは「コトン」という上品な音を伴いながらしなやかに通過でき、上質感が増していた。
またリアの落ち着きが増したことは高速道路やワインディングロードなど多くの走行シーンでいい意味でのドッシリ感、重厚感につながっているのも評価できる。
しっかりとした手応えを感じるハンドリング
ハンドリングも1.5リッターガソリンターボ(FF)と同様に、軽快に曲がりロールも抑えられており、限りなく乗用車的という印象で、最近のミドルSUVとしては普通である。
しかしハイブリッド(4WD)は、ハンドルを通じて感じるステアリングフィールが1.5リッターターボよりシッカリとした手応えがあり、かつ正確なものとなっている。さらにハイブリッドは1.5リッターターボ以上にパワフルなことも加わり、ワインディングロードなどを走る際の楽しさはハイブリッドが一枚上手であった。
またCR-Vにはシフトレバー、シフトボタンがあるタワーにパッドが付いており、コーナーなどで左足を使って踏ん張る際に有難かった。
なお、ホンダの2モーターハイブリッド車にはアクセルを全閉した際の回生制動の効き具合をパドルで調整できる機能が備えられており、この機能は走行シーンを問わずフットブレーキの使用を減らせるなど、なかなか便利に感じた。
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