ホンダ CR-V ハイブリッド 実燃費レポート|最上級モデルの実燃費を徹底検証(2/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:永田 恵一・河口まなぶ
ホンダ CR-V ハイブリッド 実燃費レポート|市街地編
■ホンダ CR-V ハイブリッド EX・マスターピース 市街地・街乗りでの実燃費:19.3km/L
市街地実燃費 | カタログ燃費(JC08モード、カッコ内WLTCモード) | |
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CR-V ハイブリッド(4WD) | 19.3km/L | 25.0km/L(19.1km/L) |
CR-V 1.5リッターガソリンターボ(FF) | 11.4km/L | 15.4km/L |
現行エクストレイルハイブリッドMCモデル(4WD)※夏場のテスト | 12.8km/L | 20.0km/L |
初期型ハリアー ハイブリッド(4WD) | 17.4km/L | 21.4km/L |
初期型アウトランダーPHEV(4WD) | 13.1km/L | 18.6km/L |
初期型CX-5 ディーゼル(FF) | 14.4km/L | 18.0km/L |
CR-V ハイブリッドは市街地で19.3km/Lという1.5リッターターボに対しては圧倒的な差が出た。ライバル車に対しても最新モデルらしいアドバンテージを持つ素晴らしい燃費を記録した。
この結果は、コンパクトかつ充放電性能に優れたリチウムイオンバッテリーを使う点も含めた、ホンダの2モーターハイブリッドの効率の良さを証明するものといえるだろう。
市街地編では、2モーターハイブリッドと停止まで対応する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)の印象を中心にお伝えする。
ホンダの2モーターハイブリッドの仕組みとは
ホンダの2モーターハイブリッドの動きは、バッテリー残量にもよるが発進時は20~30km/hあたりまでモーターで加速する。走り出せばエンジンを発電に使いながらの走行、EV走行、スピードが70km/h付近になるとエンジン直結駆動をクルマがマネージメントし、減速時は原則エネルギーをバッテリーに戻す回生制動を行うというものだ。
エンジン音は静かかつ、エンジンとモーターの切り替わりの際のショックもほぼ無い。運転しているとEV走行なのかエンジンが動いているのか分からないこともあるくらいスムーズで快適だ。
追い越し加速のレスポンスは許容範囲
ハイブリッドカーで気になる50km/h付近から追い越し加速を想定しアクセルを全開にした際のレスポンスは、ワンテンポのタイムラグはあるものの、気が長い方だと思っている筆者は許容できるレベルだった。この点は感じ方に個人差も大きいと思うので、ディーラーでの試乗で確認して欲しい。
またテストした日の気候であれば、市街地でも停止中にヒーターの熱源確保などのためにエンジンが掛かることはほとんどなかった。
市街地でのACCは十分使える完成度
市街地でACCを使った印象は(※)、車間距離は適切、加減速もレスポンスに優れるモーターを持つ電動車ということもあり1.5リッターターボのCR-Vよりも若干ではあるがさらにスムーズで、運転支援として市街地でも十分使える完成度を備えていた。
※メーカーは高速道路での使用を推奨
また電動パーキングブレーキを使っている恩恵で、ACCを使っての停止、自分でブレーキを踏んで停止する際ともに、ブレーキを踏んだ状態を保持するブレーキホールドが使える点も特に市街地では有難かった。
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