「ヴェルファイアハイブリッド」と「アルファード」の実燃費を比べたら“期待と異なる”結果に(1/5)

「ヴェルファイアハイブリッド」と「アルファード」の実燃費を比べたら“期待と異なる”結果に
トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ” 画像ギャラリーはこちら

前回のアルファードに続き、今回は「ヴェルファイアハイブリッド」で燃費テストを敢行!

「トヨタ アルファード&ヴェルファイア」のハイブリッドモデルは初代モデルからラインナップされている、ミニバンとしては数少ないハイブリッドカーだ。

現行アルファード&ヴェルファイアの概要については、前回掲載したトヨタ アルファード 2.5リッターNA 燃費レポートを参照していただくとして、ここではアルファード&ヴェルファイアのハイブリッドシステムについて簡単にご紹介したい。

現行のアルファード&ヴェルファイアのハイブリッドシステムは歴代のアルヴェルハイブリッドと同様に、リアデフに組み込まれたモーター(68ps)による駆動と回生制動も行うハイブリッドカーとしては数少ない4WDである。同時にフロントの駆動系とリアの駆動系をつなぐプロペラシャフトがない4WDであることも大きな特徴になっている。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ”

ハイブリッドシステムのフロント部分はハリアーハイブリッドとほぼ共通で、熱効率に優れるアトキンソンサイクル化された2.5リッターNAエンジン(152ps、21.0kgf・m)に駆動用のモーター(143ps)とエンジンパワーを使って駆動する発電用のモーターを組み合わせ、エンジンパワーの駆動分と発電分の振り分けはトヨタ独自の動力分割機構と呼ばれるギアで行われる。

またミニバンの場合、特に気になるバッテリーの配置は1列目シートの下で、そのため1列目からのウォークスルーには対応していない。結果、エンジンとモーターが最大限のパワーを発揮した際のシステム出力は197ps、カタログに載るJC08モード燃費は最良値で「19.4km/L」という1.5リッター級のコンパクトカー並の数値を誇る。

もちろん、エコカー減税もハイブリッド全グレードが重量税、取得税の免税に適合する。

チョイスしたグレードは、最上級モデルの「エグゼグティブラウンジ」

トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ”トヨタ ヴェルファイアハイブリッド“エグゼクティブラウンジ”

今回の燃費テストでは、ヴェルファイアハイブリッドの最上級グレードとなる「エグゼグティブラウンジ」(703万6,691円)を起用。

エグゼクティブラウンジは、芸能人や政治家といった社会的地位の高いユーザーの送迎用などに使われることを想定して、2列目シートの快適性や装備内容の充実が図られている。

例えば、2列目のキャプテンシートをベーシックなリラックスキャプテンシートが「プレミアムエコノミー」、その上のエグゼクティブパワーシートが「ビジネスクラス」と国際線の航空機のシートで例えるならば、エグゼグティブラウンジのシートは100V電源やテーブル、大型アームレストなどが着く「ファーストクラス」のようなシートを備える。

さらにエグゼグティブラウンジは生産ラインに置かれる専用の検査ラインを通って出荷されるという、トヨタのミニバンのフラッグシップに相応しい大切な扱いを受けているモデルでもある。

テストは8月20日(木)の午前11時頃に開始し、午後7時半頃に帰京するというスケジュールで、前回掲載したアルファード2.5リッターNAと同時に実施した。

天候は曇り時々雨、最高気温は今年の夏としては低めの27度程度であったが、湿度は高めで、交通の流れは5(ご)・10日(・とうび)ということもあってか市街地の混雑はかなり激しいものであった。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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