【燃費】マツダ デミオ [ガソリン車・4代目] 燃費レポート/永田恵一(3/5)

【燃費】マツダ デミオ [ガソリン車・4代目] 燃費レポート/永田恵一
マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/エクステリアイメージ マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/リアイメージ マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/サイドイメージ マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/赤のガーニッシュはディーゼルのみならず「13S Lパッケージ」にも装着される マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/エンジンルーム マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/エンジンルーム(SKYACTIVロゴ) マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/走行イメージ マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/インテリア マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/フロントシート マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/リアシート マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/アイドリングストップ時のメーター 画像ギャラリーはこちら

マツダ デミオ [ガソリン車・4代目] 燃費レポート/郊外路編

マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/走行イメージ

郊外路編では、ハンドリング、乗り心地などをお伝えしよう。

ここでも、いい意味での「非常にレベルが高い中庸」という全体的な印象は同じだ。まずハンドリングは、特徴的な部分こそないものの、公道でもコーナーに対してハンドルを切る量を一発で決めやすいというライントレース性の高さが挙げられる。ハンドル操作に対し忠実に車が反応してくれて、ワインディングロードのコーナーも非常に走りやすい。また、コーナーでの車の動きは軽快で、かつロールもジワリと起きるというタイプであることも好ましかった。

乗り心地は、路面の繋ぎ目などを乗り越える際に若干の硬さや悪い意味での鋭さを感じることもあるが、入力(路面の凹凸など)が大きいケースの動きの吸収に優れているという美点もあり、全体的にはコンパクトカーの中で輸入車まで含めてもまずまずのレベルに仕上がっている。

マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/袖ヶ浦フォレストレースウェイマツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/郊外路にて

そして、新型デミオの高いレベルの走りを影で支えているのが、「ブレーキフィールの良さ」と「6速ATの完成度の高さ」だ。

まず、ブレーキフィールに関してはシステム的にはリアはごく普通のドラムブレーキだが、率直なところブレーキ操作のコントロール領域が非常に狭かった先代デミオのものとは比べ物にならないほど(適度に)カッチリとした踏み応えがあり、かつコントロール領域も広く、非常に優れている。

「ブレーキのフィーリングが良い」というのは印象に残らないこともよくあるのだが、これは「当たり前のことが、当たり前にできている」という、何事でも中々出来ないことの象徴でもあり、普段気にせずに利用している公共交通機関などに万が一何か起こった際に改めてその有難さを再認識する場面があるような尊さと言える。

6速ATはシフトアップの速さやスムースさに加えて、シフトダウンの際に回転を合わせるためのブリッピングも見事で、ドライバーの意志でシフトダウンすることの多いワインディングロードでは、パドルシフトが欲しくなってしまうほどであった。(ちなみに、新型デミオオーナーである筆者が大切に保管しているディーラーオプションのカタログを見ると、パドルシフトは標準装備されていない1.3リッターガソリン車、1.5リッターディーゼルターボのXDにも取り付け工賃込2万1,600円で装着が可能)

また、マニュアルシフトでアクセル全開にするとレッドゾーンに入ってもレブリミッターが当たったままシフトアップされない点や、1速へのシフトダウンが45km/hあたりで可能なこともそれほどスポーツ性を強調していないデミオだけに、意外性という意味で印象的であった。

マツダ 新型デミオ [ガソリン車・4代目]/郊外路における実燃費

郊外路の燃費は「18.7km/L」であった。この燃費はライバル車との比較そのままであるが、同クラスの水準といった結果となった。

【郊外路における実燃費】

マツダ デミオ 13S Lパッケージ(6速AT)/18.7km/L

マツダ デミオ 13-SKYACTIV(先代モデル)/ 18.0km/L

トヨタ 新型ヴィッツ 1.3/18.1km/L

日産 ノート スーパーチャージャー/15.8km/L

ホンダ フィット1.3G/22.6km/L

スズキ スイフト 1.2 DJE(デュアルジェットエンジン)/21.1km/L

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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