【燃費】マツダ デミオ(3代目)燃費レポート/永田恵一(1/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:オートックワン編集部/永田恵一
【燃費】マツダ デミオ(3代目)燃費レポート/永田恵一
マツダ デミオ (3代目)/走行イメージ1 マツダ デミオ (3代目)/走行イメージ2 マツダ デミオ (3代目)/走行イメージ3 マツダ デミオ (3代目)/走行イメージ4 マツダ デミオ (3代目)/フロントエクステリア マツダ デミオ (3代目)/リアエクステリア マツダ デミオ (3代目)/フロントビュー マツダ デミオ (3代目)/リアビュー マツダ デミオ (3代目)/サイドビュー マツダ デミオ (3代目)/フロントアップ マツダ デミオ (3代目)/リアアップ 画像ギャラリーはこちら

新型デミオ発売直前に、現行デミオの実燃費テストを実施!

マツダ デミオ (3代目)/フロントアップ

既報の通り、先日9月11日から「新型デミオ」の予約販売が開始され、ガソリン車(2WD)が9月26日、ディーゼル車(2WD)が10月23日、4WD車が12月に発売される旨がメーカーよりリリースされている。そのために現行デミオは現在、選択肢が限られた在庫車のみの販売となっている。

今回の燃費レポートでは、現行デミオから新型デミオへの進化を探るという意味も込めて、敢えてフルモデルチェンジ寸前となるこの時期に、現行デミオの燃費テストを実施した。

まずは、2007年07月に3代目モデルとして登場した現行デミオが歩んだ軌跡を振り返ってみたい。

SKYACTIVが初採用された3代目デミオ

マツダ デミオ (3代目)/フロントエクステリアマツダ デミオ (3代目)/リアエクステリア

初代、2代目デミオはフィットに近いコンパクトワゴンというキャラクターであったが、3代目の現行デミオはヴィッツやスイフトのようなコンパクトカーのド真ん中というキャラクターに移行した。

3代目現行デミオの特徴は、未だに色褪せないスタイルとボディサイズの小型化、2代目デミオに対して約100kgもの軽量化を行ったことであった(2代目モデルの車重が当時としては重い部類だったという見方もあるが・・・)。

エンジンは通常の1.3リッターエンジン、燃費を向上させながら通常のエンジンとほぼ変わらないパワーをキープした1.3リッターミラーサイクルエンジン、スポーツモデル的な存在でもある1.5リッターエンジンの3つを設定。

そして、2011年6月に実施されたビッグマイナーチェンジでは「エンジンやトランスミッションだけでなくクルマ全体で燃費を向上しながら、今まで以上の走る楽しさを実現する」という現在のマツダの基幹技術である“SKYACTIVテクノロジー”が導入された。

ちなみに現行デミオでSKYACTIVテクノロジーを盛り込んだグレードは、今回の燃費テストのために持ち込んだ「13-SKYACTIV」(138万8,572円)のみである。

マツダ デミオ (3代目)/エンジンのSKYACTIVロゴ

13-SKYACTIVには「14.0」という高い圧縮比を実現した新開発の1.3リッター直噴エンジン(最高出力84ps、最大トルク11.4kg-m)を搭載。エンジン以外の燃費向上に寄与する技術として直噴エンジンの特性を利用し、素早くエンジン再始動を行うi-stopと呼ばれるアイドリングストップ、空気抵抗を低減する専用空力パーツなども採用されている。

結果、カタログに載るJC08モード燃費は「25.0km/L」と、1.3リッターエンジンを搭載するコンパクトカーとしては未だにトップクラスの値を誇る。このためエコカー減税も当然の如く取得税、重量税は免税が適応される。

なお、これまでマツダ車に採用されたSKYACTIVテクノロジーのうち現行デミオが第一弾とはいえど、マイナーチェンジでの搭載となったためトランスミッションがCX-5以降のマツダ車に搭載される「6速AT」ではなく現行デミオの登場時から使われている「CVT」のままであるなど、SKYACTIVテクノロジーの採用度合いとしては50%程度といったところで、過渡期的なモデルと見ることもできる。

燃費テストは7月31日(木)の早朝にスタートし午後2時頃に帰京するというスケジュールで行った。

テスト中の天候は晴天で、最高気温は33度に達するという猛暑であった。交通状況は東京湾アクアラインのトンネルで事故渋滞に遭遇するという不利はあったが、それ以外は平均的な交通の流れであった。

燃費測定の基本ルール

・燃費の測定は、車両に純正搭載されている車載燃費計を使用

・スピードは流れに乗ったごく一般的なペースで走行

・車両の状態もエアコンは快適に過ごせる温度(オートエアコンなら25度)に設定

・走行モードが選択できる場合にはノーマルモードを選んで走行

試乗ルート1「高速道路」

マツダ デミオ (3代目)/燃費試乗ルート1「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。

道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

試乗ルート2「郊外路」

マツダ デミオ (3代目)/燃費試乗ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。

道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

試乗ルート3「市街地」

マツダ デミオ (3代目)/燃費試乗ルート3「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、オートックワン編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。

平均時速は15~18km/h程度で、イメージとしては混んだ東京都内の道に近い。道のりは約55km。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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