三菱パジェロディーゼル 2011年モデル 試乗レポート(1/4)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
燃費とパフォーマンスをさらに向上させた11年モデルのパジェロ登場
日本を代表する本格派のSUVが三菱パジェロだ。
現行モデルは2006年10月にデビューを飾り、08年10月に待望の新長期規制対応のディーゼルエンジン搭載車を仲間に加えた。この3.2Lコモンレール式直列4気筒DOHC4バルブディーゼル(4M41型)エンジンは、ヨーロッパ仕様のインタークーラー付きターボをベースに、日本の新長期規制に適合させたものである。
が、09年には、さらに厳しいポスト新長期規制がスタートした。そこで三菱は、4M41型ディーゼルの排ガスをさらにクリーンにするとともに、燃費とパフォーマンスをさらに向上させた改良型エンジンを11年モデルのパジェロに搭載し、発売したのである。
排ガスのクリーン化対策は、燃費と性能向上にも効果を発揮するピストンやインジェクター、EGRクーラーなどの改良だ。圧縮比は今までの17から16へと下がった。薄型の燃焼室形状になったことにより、燃焼効率を向上させている。
インジェクターも電磁バルブを高応答化し、ノズル部分も噴霧を微粒子化できるものに変更した。改良箇所はエンジン本体だけにとどまらない。NOx(窒素酸化物)浄化効率を高めるために改良型のNOxトラップ触媒を、そして HC(炭化水素)低減のためにはHCトラップ機能付き酸化触媒など、意欲的に最新の後処理システムを導入している。
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