三菱パジェロディーゼル 2011年モデル 試乗レポート(3/4)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
1000回転半ばから体感できる、従来よりひと回りも太いトルク
最新の4M41型ディーゼルエンジンは、アクセルを踏み込んでも排気煙がまったく見えない。さすがにアイドリング状態ではディーゼル特有の振動が出る。
だが、走り出してしまえば振動は気にならなくなるし、ノイズも耳障りではなくなった。世界トップレベルの厳しい排ガス対策を施しているが、ドライバビリティも向上している。
今までのパジェロに差をつけるのは、実用域の豊かなトルクだ。1000回転台の半ばから、今までよりひと回り太いトルクを実感できる。
応答レスポンスの鋭いターボの採用と相まって、伊豆モビリティパークの外周路では軽やかにスピードを乗せていった。パーシャル域から再加速したときでもターボの過給は素早い。アクセルを踏み込むと、間髪を入れず力強いダッシュを見せた。
このエンジンは低回転域から40kg-m以上の分厚いトルクを発生する。だから過酷なモーグルステージも難なく乗り越えることができた。30度近い登坂路で再スタートしたときも、ずり落ちることなく登りきってしまう。
アイドリングからちょっと上の回転域で豊かなトルクを発生するディーゼルターボならではのスゴ業と言えるだろう。
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