【試乗】三菱 アウトランダーPHEV・デリカD:5・パジェロ オフロード試乗レポート/永田恵一(3/3)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:和田 清志/三菱自動車工業株式会社
どんな悪路も乗り越えるパジェロクリーンディーゼルは無敵だ!
パジェロは日本においてトヨタのランドクルーザー軍団と本格SUVの双璧をなす存在である。登場が2006年というロングセラーモデルであるが、クリーンディーゼルの追加に代表される改良を幾度も繰り返しており、7月17日にはフロントマスクの小変更、吸遮音材の追加による静粛性の向上といったメニューの一部改良を受けたばかりだ。
◎関連記事:三菱、「パジェロ」を一部改良し発売(2014年7月17日)
パジェロの4WDシステムはセンターデフで前後駆動力配分を変え、駆動力を増大する副変速機まで備える本格的という、いかにもSUVらしいメカニカルなパーツで構成されるスーパーセレクト4WDだ。
4WDのモードはFR状態となる2H、前後駆動力配分が33:67とFR的な4WDである4H、副変速機はハイギアのままセンターデフを直結し前後駆動力配分50:50とすることでよりトラクションを高める4HLC、副変速機をローギアとしさらに駆動力を高める4LLC(前後駆動力配分は4HLCと同じ50:50)の4つ。加えてリアデフロックもオプションで用意され、泥濘地の脱出などにも対応する究極と言える高いトラクション性能を得られる。
パジェロの性能を持ってすればこの程度のオフロードコースという表現が正しいのかという部分もあるが、走るという運動で例えればジョギングをしている程度の感覚、無敵であった。アクセルを踏んだ瞬間から強大なトルクがモリモリと立ち上がるディーゼルエンジン、高いトラクション性能、世界中の悪路に対応する余裕タップリの各種グランドクリアランスを持ってすれば、ひたすらガンガンオフロードコースを進むというだけだった。オフロードコースならエスケープに余裕があるところでFR状態の2Hで滑るクルマをコントロールするのも面白いだろう。またオフロードでも車内は意外にフラットに保たれ、不快な衝撃を感じることも少なく予想外に乗り心地が良かったことも印象的であった。
タイヤが浮いた時でも着地のショックは少ない
試乗では助手席に三菱自動車の増岡弘さん(増岡さんについては三菱スターキャンプレポートの「4WDキット体験」を参照)に同乗していただき、スキー場にあるようなコブを乗り越えていくモーグル路も体験できた。4WDのモードは4LLCで、さらにリアデフロックもオンにするというパジェロの最強状態を選択。といっても増岡さんの指示に従い、タイヤをちゃんとコブに乗せればあとはアクセルを丁寧に踏むだけというイージーさであった。
コブで片輪が浮いてもスタビリティコントロールに加えリアデフロックをオンにしていることもありドンドンに前に進む上に、コブでタイヤが浮いた時でも着地のショックが少なかったことも意外な発見であった。
もう1つお伝えしたいのが、これは試乗した3台共通だったのだが、ABSが作動した際のリリース(解除)がブレーキを少し緩めれば即ABSが介入しない状態になってくれることだ。
オフロード、特に急な下り坂ではABSの介入やブレーキロック状態は極端にいうと前転するように挙動を乱す引き金になることもあり、そういった状態は避けたいものなので非常に有難かった。このことも三菱自動車がオフロードに代表される悪路でのノウハウを数多く蓄積していることに賜物の1つであろう。
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