価格もお得で使えるSUVが出た！三菱アウトランダーPHEV Gリミテッドエディション 新型車解説(2/2)

特別装備が充実、予防安全技術もバッチリでサポカー対応

このようにアウトランダーPHEVでは、プラグインハイブリッドのメリットをタップリと楽しめる。この中でも特に注目される買い得車が、2017年11月16日に発売されたアウトランダーPHEV Gリミテッドエディションだ。

アウトランダーPHEVのMをベースに開発された特別仕様車で、予防安全技術のeアシスト、100V／1500WのAC電源（家庭用と同様のコンセントを使う電力供給機能）、ステアリングヒーター、自動防眩ルームミラー、雨滴感応オートワイパーなどを加えた。外観ではアルミホイールのサイズが16インチから18インチに拡大され、LEDフォグランプも装着する。

これらの特別装備の中で、最も関心を集めるのがeアシストだろう。単眼カメラと赤外線レーザーをセンサーに使い、歩行者と車両を検知して衝突の危険が生じると警報を発する。危険回避の操作が行われない時は、緊急自動ブレーキも作動させる。車線逸脱時の警報機能も採用した。

またハイビーム走行時に対向車や先行車を検知すると、自動的にロービームに切り替える機能も備わる。ミリ波レーダーを使って車間距離を自動制御するレーダークルーズコントロールも装着したから、高速道路ではドライバーのアクセル／ブレーキ操作を軽減することも可能だ。

前述の安全装備は、いずれも経済産業省が高齢ドライバーの交通事故防止対策として進めるサポカー（セーフティサポートカー）の対象に含まれる。障害物の接近を知らせる前後のパーキングセンサー、誤発進抑制機能などをセットオプションで装着すると、最上級の「サポカーＳワイド」にも該当する。

価格もお得、補助金ももらえてさらにお得！

アウトランダーPHEV・Gリミテッドエディションの価格は382万6440円だ。一部の装備が異なるものの、Gセーフティパッケージ（397万3860円）に近い内容となる。しかもオプション設定される100V／1500WのAC電源（オプション価格は7万5600円）も標準装着したから、装備と価格のバランスを見ると、既存のグレードに比べて17万円くらい安い。

そしてアウトランダーPHEVは電気自動車などと同様のクリーン・エネルギー・ビークルに位置付けられ、申請を行うと経済産業省によって上限で20万円の補助金が交付される。エコカー減税も免税になるため、購入時の自動車取得税と同重量税を合計して約13万円の節税も可能だ。

アウトランダーPHEVは駆動用リチウムイオン電池に余裕を持たせた充電可能なハイブリッド車で、前後輪をモーターで駆動する走破力の高い4WDでもある。このような多機能なプラグインハイブリッドは、日本車ではアウトランダーPHEVのみだ。

輸入車では4WDを備えたSUVのプラグインハイブリッドをいくつか選べるが、価格は大半の車種が800万円を超えてしまう。これに比べるとアウトランダーPHEVは約半額に収まる。

今は輸入車を含めてSUVの人気が高く、プラグインハイブリッドも最先端技術として注目されている。この2つの要素を兼ね備えた車種がアウトランダーPHEVで、特に割安なタイプが特別仕様車のGリミテッドエディションというわけだ。

[Text：渡辺陽一郎]

三菱 アウトランダー PHEV G Limited Editionの主要スペック

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新車価格：

393.9万円～529.4万円

中古価格：

69.8万円～550万円

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