三菱 新型軽自動車「eKワゴン・eKカスタム」試乗レポート/渡辺陽一郎(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
超・低燃費だが、動力性能はちと物足りない・・・
新型 三菱 eKワゴンで物足りないのは動力性能だ。最高出力は49馬力/6500回転、最大トルクは5.7kg-m/5500回転になり、車両重量は830kg。ボディの重さに対して実用回転域の駆動力が乏しく感じる。エンジンの基本は「三菱 i(アイ)」に搭載されるMIVEC(可変バルブタイミング機能)を備えたタイプだが、大幅に造り替えて低燃費指向とした。登坂路が多い地域に住むユーザーは、試乗車で坂道を登って確認したい。最大トルクの数値自体も控え目だが、発生回転数を4000回転以下に抑えるだけで、運転感覚は向上するだろう。
エンジンの回転感覚は満足できる。ノイズや振動もさほど気にならない。アイドリングストップは、停車前でも時速13km以下になると作動。エンジンを止める時間を長引かせ、燃費性能を向上させた。
運転すると、パワフルだからノーマルエンジンに比べてアクセル開度が少ない。アクセル操作に対する速度の増減もおおむね素直。アクセルペダルを踏み込み、少し時間を置いてから動力性能が高まるターボのクセを抑えた。1~1.2リッタークラスのノーマルエンジンを積んでいる感覚で走れる。
パワフルなターボエンジンとすることで動力性能の不満は克服したが、アイドリングストップは非装着。JC08モード燃費もターボモデルの「T」は23.4km/Lに下がる。ノンターボのノーマルエンジンは、全高が1600mm以上の軽自動車では最良の値だが、ターボは26.8km/Lの「スズキ ワゴンR スティングレー T」、25.2km/Lの「ダイハツ ムーヴ カスタム RS」に負ける。
この燃費性能を改善した上で、標準ボディのeKワゴンにもターボ仕様を10万円以内の価格上昇で設けると良いだろう。ノーマルエンジンの動力性能に不満を抱くユーザーも満足できる。現状ではeKカスタム「T」の車両価格は143万円だから、eKワゴン「G」よりも19万円、同「M」グレードよりは30.5万円高く、ちょっと手が届きにくい。
[次ページへ続く]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。