メルセデス・ベンツ 新型 SLK 試乗レポート/清水草一(2/4)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:柳田由人
1.8直4ターボと、3.5V6直噴。最新7速ATとの塩梅は?
当初設定されたグレードは3つ。
最もお安いのが前述の200ブルーエフィシェンシースポーツで、「スポーツ」というのはつまり、本革シートなどのゴージャスな装備はオプションですよ、という意味らしい。その上が充実装備の200ブルーエフィシェンシーで、580万円。そして最上級の350ブルーエフィシェンシーが770万円となっている。
エンジンは2種類。「200」は1.8リッター直4直噴ターボ(184馬力)で、「350」は3.5リッターV6直噴(306馬力)。ミッションはともに最新の7速ATが奢られる。
まずは売れ筋の「200」から試乗しよう。エンジンをかけたら、最初にATのモードが「E(エコノミー)」か「S(スポーツ)」かを確認したい。というのも、EとSではまるでクルマの性格が違って来るのである。
Eモードでは、かなり燃費優先のシフトプログラムとなる。フツーに流していると、タコメーターは1200からせいぜい2000rpmで前後し、最低限のパワーでゆるゆるとクルマを走らせる。もちろん、高速をゆったり流すならこれで十分だが、俊敏なアクセルレスポンスは期待できない。
ところがSモードにすると、性格が一変。タコメーターは2000rpm以上をキープするようになり、すべてがキビキビ、生き生きとしてくる。Eモードではややかったるく感じたが、Sモードならパワー/トルク感とも十二分。わずか1.8リッターなのに恐るべし。さすが直噴ターボ。
加減速の多い街中では、Sモードの方がはるかに走りやすい。ワインディングを攻めても、常に最適なギアを選択してくれて、思いのままに操れる。もちろん「M(マニュアル)」モードにすれば、パドルシフトで思い切りスポーティに攻めることも可能だ。
最上級の350は、さすが306馬力。常に1~2枚上手のパワー/トルクで、圧倒的な走りを見せる。サウンドも段違いの迫力となり、パワーエリート感満点だ。こちらはEモードでもかったるさゼロ。アクセルをちょい踏めばバンバン突撃してくれる。しかも燃費がいい。
350にのみ、アイドリングストップ機構が搭載されており、ECOボタンを押すと、信号待ちなど停止中はエンジンが止まって燃費を稼ぐ。おかげでカタログ燃費は、200より350の方が、1割以上上回っている。もちろん、770万円という価格に対しては焼け石に水であるが。
今回の試乗コースは、信号待ちが非常に少なかったので、燃費はほぼ互角。どちらも飛ばして10km/l、流して13km/l前後というところだった。「流してもそれほど伸びないが、飛ばしてもあまり悪化しない」という印象で、やはり飛ばすのがアタリマエの国のクルマなのである。
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