メルセデス・ベンツ 新型 Cクラス[2014年フルモデルチェンジ・4代目] 海外試乗レポート／石川真禧照(1/3)

なんでSクラスが駐めてあるんだ！？

2014年1月の北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー2014)で世界初公開されたメルセデス・ベンツの新型「Cクラス」。今回のフルモデルチェンジで4代目となる新型Cクラスに、早くも試乗する機会を得た。多くのライバルから常にベンチマークとされるCクラスは、新型でもまた世界を驚かせてくれるのか。気になるファーストインプレッションを届けてくれたのは自動車ジャーナリストの石川真禧照さんだ。

「新しいCクラスが発売されることで、現行のEクラスが売れなくなっても仕方がない。」

新型Cクラスの海外プレス試乗会の席でメルセデス本社の担当役員は、こう言い放った。まだ、実車に乗っていなかったボクは、なんと自信にあふれた言葉だ、と思った。と同時に、とくにドイツ人はこういう言い方をよくするからな、とも思ったのだ。

ディナーパーティが終わり、次の日の朝、新型Cクラスをはじめて陽の光の中で見た。

「なんでここにSクラスが駐めてあるんだ？」

試乗車が並んでいた駐車場で、こう思った。そのクルマが、新型Cクラスだったのだ。

優美なボディラインは寸法以上に大きくみえる

確かにボディは現行Cクラスよりも全長で46mm、全幅も40mm、ホイールベースは80mmも大きくなった。それ以上にボリューム感のあるデザインがSクラス的なのだ。

新型車はグリル中央にスリーポインテッドスターを配したスポーティタイプ(アバンギャルドマスクなどと言われる)と、クラシックなセダングリル＋ボンネット上のスリーポインテッドスターを立てたモデルがあったが、後者のほうが今度のCクラスには似合う。

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