登場から約3年、テコ入れが図られたメルセデス・ベンツ 新型Aクラスは、より死角のないプレミアムハッチに!(1/3)
- 筆者: 塩見 智
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツのエンジン横置き軍団の一員
初代が1997年に登場したAクラスは、2012年に登場した現行モデルで3世代目となる。全長が短く背高という、ある種クラスレスなモデルだった前2世代とは打って変わって、競争が激しいCセグメント(別名:ゴルフセグメント)に真正面から挑む典型的な5ドアハッチバックとして登場した。
また、現行Aクラスは、Bクラス、シューティングブレークを含むCLAクラス、GLAクラスとともに、ここ数年で同じ車台から打出の小槌のように次々生み出されたメルセデス・ベンツのエンジン横置き軍団の一員でもある。
これら新世代メルセデスは、従来の重厚なブランドイメージを覆す若々しいスタイリングと、メルセデスとしては低価格な設定などが奏功し、世界でも日本でもヒットし、ブランド全体の販売台数を押し上げるのに大きく貢献した。
登場から約3年がたって、テコ入れが図られたAクラス。本国には、細かく分けるとガソリンとディーゼルを合わせ、計17ものモデルが設定されるが、日本仕様はいずれもガソリンの、A180、A180スポーツ、A250シュポルト 4マチック、それにAMG A45 4マチックの4モデル。
外観について報告すべきは形ではなく色!
今回はA250シュポルト4マチックとAMG A45 4マチックの上位2モデルに乗ることができた。
マイナーチェンジしたとはいうものの、パッと見では外観の変化に気づくことができなかった。従来モデルの写真と目の前の新型の実物を交互に見比べて初めて、フロントはヘッドランプユニットの内部やバンパーの形状が、リアはコンビランプやテールパイプの形状が、それぞれ少し変わったことに気づくことができた。
関係者か従来モデルのオーナーでもない限り、違いに気づかないレベルだ。売れているクルマのデザインをわざわざ変える必要はないという判断だろう。同じ理由でインテリアのデザインもほとんど変わっていない。
むしろ外観について報告すべきは形ではなく色。エルバイトグリーンというボディカラーが新たに設定された。
メタリックのグリーンと聞けば派手で乗っていく場所を選びそうな印象を抱くかもしれないが、実際には写真で見るより深みがあって抑制がきいた緑なので、いい大人にも似合うはず。早くこの色を日本の路上で見てみたい。
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