登場から約3年、テコ入れが図られたメルセデス・ベンツ 新型Aクラスは、より死角のないプレミアムハッチに!(3/3)

  • 筆者: 塩見 智
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
登場から約3年、テコ入れが図られたメルセデス・ベンツ 新型Aクラスは、より死角のないプレミアムハッチに!
メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン メルセデス・ベンツ 新型Aクラス <ボディカラー>:エルバイトグリーン 画像ギャラリーはこちら

ライバルに負けずと「AMG A45」は381psまでパワーアップ

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AMG A45に乗り換える。登場時、最高出力360ps/6000rpm、最大トルク45.9kgm/2250-5000rpmという獰猛なパワースペックに驚かされたが、その後、ガチンコライバルのアウディRS3がパワーで上回ったことに脊髄反射するかのように、今回、A45は同381ps/6000rpm、同48.4kgm/2250-5000rpmにまでパワーアップした。

やり方はブーストアップ。最大1.8バールで過給する。ランエボやインプが最大トルク40kgmを超えて大騒ぎしていた頃が懐かしい。

サーキットでは、通常FWDながら必要に応じて後輪にもトルクを最大50%まで配分するタイプの4WDとESPが十分にその効果を発揮して、相当ラフに操作しても破綻しない。あらゆる面でスタビリティーの高さが確保されており、381psを思う存分解き放つことができた。

A45にもダイナミックセレクトが備わるが、「エコ」に代わってスポーツよりもさらに足が引き締まり、エンジンが高回転を維持する「スポーツ+」が設定される。ドライバーの操作に対するクルマの反応がどこまでもビビッドというのがスポーツ+の印象だ。

もうひとつ「レース」というモードも存在し、それはスポーツ+をより際立たせたモード。ゆっくり走らせるとギクシャクするほどで、そういう挙動を好む人もいるだろうが、ほぼサーキット専用と考えてよい。

パワーと快適性のはっきりとした二面性

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エンジンがあまりにハイパワーで、クルマがレスポンシブだと、逆にドライビングの実感が薄れ『グランツーリスモ』感が増すという現象を楽しんだ。

このクルマはスーパースポーツではない。ルームミラーを見れば夕飯のおかずが入った買い物袋がくたっと横たわっていそうな実用車のリアシートをもつハッチバックだ。それがこの走り。けれど、だれでも速く走れるから自制心が必要だ。

A45は元々強烈に速かったため、短時間の試乗では21psのパワーアップを実感するのは難しかった。それよりも印象に残ったのは、やはり乗り心地のよさ。AMGなのにコンフォートを選びさえすれば、A250のコンフォートとほとんど変わらぬ快適性が備わるのには驚かされた。

Cクラス以上のAMGモデルがモンスター級のパワーと快適性を両立しているのと同様に、AMG A45もはっきりとした二面性をもつ。速いのは大歓迎だが、日常もハードなのはちょっと……という理由でA45を敬遠していた人がいたら、ぜひとも新型を試すべし。

今回の改良を経て、Aクラスはより死角のないプレミアムハッチになった。新型が日本に導入されるのは年内か年明けという。

来年になれば新型プリウスが出てきてハッチバックジャンル全体がかき回され、盛り上がりを見せるだろうが、そんな中でAクラスは引き続き存在感を見せるはずだ。

[Text:塩見 智]

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塩見 智
筆者塩見 智

1972年岡山県生まれ。1995年に山陽新聞社入社後、2000年『ベストカー』編集部に入社。2004年(株)に二玄社『NAVI』編集部員となる。2009年『NAVI』編集長に就任。2011年からフリー編集者、ライターへ。主にWeb、ラジオ、雑誌等における試乗記からインタビュー、イベントの司会やトークショー等を手掛ける。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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