実は4WSって知ってた?世界と勝負できたロータリーピュアスポーツ|2代目 RX-7 FC型【MOTA写真館】
- 筆者: MOTA編集部
1985年に登場した2代目 RX-7は、5ナンバー枠のコンパクトな3ドアファストバッククーペスタイルに、2ローターのロータリーターボエンジンを搭載してデビュー。日本初のアルミ製ブレーキキャリパーやトーコントロールハブを搭載したことで、世界の名だたるスポーツカーと勝負ができるロータリースポーツカーだ。
四輪操舵感覚のロータリーFR
1985年にロータリーターボエンジンを搭載し「4WS感覚」のキャッチコピーでデビューした2代目RX-7(通称FC)。四輪独立懸架サスペンション、日本車初の対向4ピストンアルミブレーキキャリパーなど、スポーツカーらしく走りにこだわったパーツを装備。さらに、加重によってリアタイヤのトーを変化させるトーコントロールハブを採用し、当時の流行でもあった四輪操舵の感覚を味わうとできる唯一無二のロータリーFRモデルであった。
エンジンは、軽量コンパクトな容量654ccのローターを2機搭載した13B-T型にターボを装着することで、後期型の最高出力は215馬力を絞り出す。前後重量配分は50.5対49.5を実現し、その類稀な運動性能は、“乗り手の技量”が必要と言われるほど切れ味の鋭いものであった。
RX-7にとって重要な年となった1991年
1991年のル・マン24時間レースにて、マツダは日本車メーカーとして初めて総合優勝を果たす。ル・マン総合優勝を記念した特別仕様車「ウイニングリミテッド」を1000台限定で販売。また、ロータリーエンジン誕生20周年を記念して登場したオープンモデル「RX-7 カブリオレ」は、後にも先にも2代目RX-7にのみ設定された特別感のあるロータリーオープンスポーツカーだ。
さらに、1991年末には、自動車史に残る3代目 FD型 RX-7へフルモデルチェンジしたことからも、RX-7とマツダにとって1991年が重要な1年であることがわかる。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4,335mm×1,690mm×1,270mm
■主要グレード:GT、GT-R、GT-X、GT-Limited、GT-Limited・スペシャルエディション
■エンジン:654cc×2ローター ツインスクロールターボ 13B-T型
■トランスミッション:4速AT/5速MT
■駆動方式:FR
■販売期間:1985年~1991年(カブリオレは1992年)
■価格:209万8000円~321万5000円
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