生誕30周年記念! 現役オーナーが言いたい!! ロードスター「あるある」とは
- 筆者: 小鮒 康一
ロードスターあるあるを言いたい!
今年でめでたく登場から30周年を迎えるロードスター。つまり、18歳で免許を取得して乗ったオーナーがいたとしても今年でその人は48歳になっている計算なので、月日の流れを感じずにはいられないところ。
そんな長い年月を経て、現在は4世代目が販売されているロードスターは老若男女問わず多くのユーザーに愛されている紛れもない名車だ。今回はそんなロードスターにまつわるあるあるをお届けしたい。
>>どれもカッコいい! 歴代ロードスターを画像で見る[32枚]
一度オープンの快感を味わうと戻れなくなる
購入当初は屋根を開けることが恥ずかしく感じる人も多いが、一度オープン走行を体感してしまうとそのダイレクト感から隙あらば屋根を開けたくなってしまう。
意外と周りのクルマはそれほど注視しないので、おじさん2人で乗っていても気にすることはない。ただし、渋滞にハマるとガン見されるので注意したいところである。
夏のオープンは自殺行為
オープンカーというと日差しのまぶしい夏の海沿いの道路を快走する……なんて一昔前のカラオケの映像にありそうなシーンを思い浮かべる人も多いかもしれないが、実はオープンカーで真夏に屋根を開けるのは自殺行為。
容赦ない直射日光と地面からの照り返しで、例えエアコンを全開にしていたとしてもHPがジリジリと削られてしまうのである。
冬のオープンこそ至高
「逆に真冬にオープンなんて寒くて死ぬでしょ」、と思う人もいるかもしれないが、防寒着を着込んでの真冬のオープンは格別なのだ。
ロードスターは比較的ヒーターが強力なので、ヒーターを併用することで、頭寒足熱状態で、冬の澄んだ空気を感じて走ることこそロードスターの醍醐味と言えるのである。
夜のドライブはいろいろまぶしい
ミニバンやSUVといった背の高い車種が人気の現在において、夜間の対向車や後続車のヘッドライトのまぶしさは厳しいものがある。
例え車高を下げたりしていなくても、最近多くの車種に採用されているLEDヘッドライトのもはや光線と言っても過言ではないほどの光は、もはや目くらましレベルに感じてしまうのだ。そのため、信号待ちなどでヘッドライトを消灯してくれるドライバーが神に見えるのである。
仲間で集まると駐車場占領しがち
ロードスター乗りを中心にファミレスなどに集まると、どうしてもロードスターの車内が狭いため同乗してくることが辛いということで、ひとり1台ロードスターに乗ってきてしまって駐車場を占領してしまうことが多々ある。
食事中はやむを得ないが、食事が終了したら駐車場でダベったりせず、速やかに移動することを心掛けたいところである。
ほとんどの人に「雨漏り大丈夫?」と聞かれる
ロードスターオーナーでない人に必ずといっていいほど聞かれるのが「雨漏り大丈夫?」という言葉だ。新車ならまだしも、登録から年月が経過したオープンカーで雨漏りしないクルマなど存在しないと言っても過言ではない。
そのため、その質問が来るたびに我々は笑顔で「大丈夫じゃないよ(笑)」と答えるのだ。もちろん、ゴム類や幌を新しいものに交換すればほとんど問題ないレベルにまで抑えることは可能だが、そんなことを気にしていたらロードスターには乗れないのである。
ロードスターを全部「ユーノス」と呼ぶ人がいる
こちらもロードスターオーナーではない人で年配の方に多い現象だが、初代はもちろん、2代目~4代目のロードスターについても「ユーノス」と呼ぶ人が少なくない。
ミニのことを全部「ミニクーパー」と呼ぶ人がいるように、「ユーノスロードスター(写真:左)」と呼ぶのならまだ分かるのだが、ユーノス(写真:右)だけとなると、100もコスモもカーゴも全部該当してしまうのである。
今買うなら何代目がベストかの議論で答えが出ない
「ロードスターが欲しいと思っているのですが、どの代がいいですかね?」という声が聞かれるたびに議論となる話題だが、部品の心配がないからNAが良いという人、NAの正常進化版で手ごろなNBが良いという人、乗りやすいし底値だからNCが良いという人、最新型のNDが間違いなく良いという人が登場し、毎回結論がでないまま時間だけが過ぎていく。結局、本人が欲しいと思う代を買うのがベストなのである。
定番があるようで、実はそれほど決まっていない
30年もの歴史を持つロードスターだけに、カスタマイズにも定番があるように思える。もちろん、ある程度の定番アイテムは存在するのだが、ゴリゴリの走り系の人や、とにかく派手にする人、オーディオにこだわる人にフルノーマルにこだわる人と、その方向性はさまざま。カテゴリー的にはスポーツカーに入るロードスターではあるが、オーナーの数だけ楽しみ方があると言えるだろう。みんな違ってみんないいのである。
と、このようにかなり偏った意見になってしまったが、ロードスターには数多くの楽しみ方があり、きっとあなたの生活を豊かにしてくれる相棒となってくれるはず。欲しいけど迷っている人はとりあえずこんな世界でもよければ飛び込んでみてはいかがだろうか。
[小鮒 康一]
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