THE NEXTALK ~次の世界へ~ マツダ 執行役員 パワートレイン開発本部長 人見光夫インタビュー(5/5)

THE NEXTALK ~次の世界へ~ マツダ 執行役員 パワートレイン開発本部長 人見光夫インタビュー
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できないとは、言わない

新型デミオは、SKYACTIVの第1弾として、マツダの壮大な計画の入り口に立ったばかりである。

今後、2015年までに、マツダ車の大半がSKYACTIVとなっていく。それまで、すでに時間は4年を切っている。

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【人見光夫】新型デミオが発売されたことで、まずは、「ほっと」しています。満足感もあります。ただ、ウキウキした気分というのではなく、早く次に向かっていきたいと、気持ちはもうその先へ行っていますね。

これから先は、他のエンジン排気量への適応や、トランスミッションをはじめ、ボディやシャシーも一新して、これから出てくるクルマは全体が刷新されていきます。

SKYACTIVのディーゼルエンジンも、国内で販売していきます。私が常々言っているのは「できない」と言わないようにしようということです。どんなに難しい技術でも、本当にとことん考えていけば答えは必ず出てくる。自分の専門性や経験を、できないという方に使わないでほしいですね。

もし、できないと一度口にしてしまえば、ネガティブな思考になり、しかも、やっぱりできるとは言えなくなってしまいます。そのうち他の人が、できるという答えを出してしまったら、格好悪いですよね。

もし、コストが上がるからできないと言うのであれば、できるけれどコストが上がってしまうという言い方のほうがまだましです。あとはコストを下げる努力をすればいいだけですから。

ですから、座右の銘を頼まれて書かなければならないとき、『答えは必ずある』と、書くようにしています。

THE NEXTALK マツダ 人見光夫インタビュー

マツダがSKYACTIVを発表し、そして新型デミオでいよいよ市販車が発売されるや、メディアは、「エンジンか?電気自動車か?ハイブリッドカーか?」といった対決の構図や、「次世代車の本命はどれか?」といった勝ち負けの話をしだした。

だが、マツダは別にハイブリッドカーや電気自動車を否定したわけではない。当面、多くの販売台数を占めるエンジンの効率を飛躍的に高めただけだ。そして、この連載THE NEXTALK 第1回でトヨタの小木曽聡が述べているように、エンジンの効率が向上すれば、ハイブリッドカーの燃費はさらに改善されるのである。また、人見光夫も言うように、電気自動車といえども、発電を化石燃料に頼るうちは、CO2の排出は続く。

デミオ13-SKYACTIVに試乗した。人見が言う、アクセルペダルを踏むことに躊躇しないという運転を楽しみながら、約一時間のドライブで、エアコンディショナーを使いながら平均22km/Lの燃費記録が残った。10・15モードより実用燃費に近づけたJC08モード(ただし、こちらもエアコンディショナーは使わない)で25km/Lのカタログ数値であるから、ちょい乗りでもSKYACTIVの実力の一端は伺えたと言える。

試乗を終え改めてインタビューを振り返れば、人見光夫の「答えは必ずある」という言葉が、日々困難に立ち向かう者にとって、かけがえのない心の支えとなるだろうと思うのであった。 END

御堀 直嗣(みほり なおつぐ)プロフィール

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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