レクサス IS 試乗レポート

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より大きく、スポーツ度の高いクルマに仕上げられた

8月にスタートしたレクサスの新しい販売チャンネル、レクサスはGS、IS、SCの3車種を取り扱っている。GSは旧アリストの流れを汲む上級4ドアセダン、SCは旧ソアラの2+2ラグジュアリースポーツ、そしてこのISは旧アルテッツァのフルチェンジ版ということになっている。

しかし、ISはアルテッツァよりも大きなボディとスポーツ度の高いクルマに仕立てられた。ベースになったシャーシはGSと同じ。ただしそのセッティングはホイールベースを短くし、スポーツ走行に向いたチューニングを施している。

バリエーションはV6、2.5LエンジンのIS250と、V6、3.5LのIS350の2タイプ。V6エンジンは新開発のGR型だ。

ミッションはマニュアルシフトモード付6速AT。駆動方式はIS350は後輪、IS250は4輪駆動と後輪駆動がある。さらにサスペンションなどのセッティングが違うバージョンLとSも用意されている。

L-finesse(先鋭-精妙の美)というキーワードでデザイン

レクサスGSとISは、L-finesse(先鋭-精妙の美)というキーワードでデザインされている。具体的にはフロントグリルから左右のヘッドライト、ボンネットに続くラインを鋭くし、エッジを効かせるなどに、それを表現している。

またインテリアでは、ドア内張りのスイッチパネルやアームレストあたりの曲線に、特徴をもたせている。

エクステリアは、GSよりも町中で目にとまるデザインだが、インテリアはあまり差別化されているようには見えなかった。

ボディサイズは全長4.6m、全幅1.8m、全高1.4m程度。旧アルテッツァよりも大きく、同じようなプロポーションは国産車にはない(全幅が広い)。輸入車だとアウディA4、BMW3シリーズあたりに似ている。

やはりISはヨーロッパ車をライバルにしているのだ。

コーナリングは独特なフィーリング

エンジン性能は2.5Lが215馬力、26.5kgm、3.5Lは318馬力、38.7kgm。3.5Lは280馬力オーバーになる。組み合わされるミッションはマニュアルシフトモード付の6速ATだ。

サスペンションはフロントが高級車やスポーツカーに用いられることが多いダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク式。バージョンSは最低地上高がバージョンLよりも10mm低くなる。セッティングも異なる。さらにブレーキはIS350は4輪ベンチレーテッドディスクを装着している。

IS250の印象はサスペンションがややかためで高速直進時に上下動がややキツめ。もう少し落ち着きがほしい。IS350はパワーとトルクがあり、力強い。とくにコーナリングではリアガラスがグッと沈みこみ、独特なフィーリングになる。エンジン音はどちらも4000回転からは高まるが、100km/h巡航はIS250が1600回転、IS350は2000回転なので、巡航中は静かだ。

IS250とIS350、あとはユーザーの好みで選ぶだけ

レクサスISのバリエーションはIS250とIS350。IS250には4WDモデルもある。車両価格は405万円から525万円までと幅広い価格帯。これまでのレクサス車の同クラスよりも高めの設定になっている。

もっとも低価格のIS250バージョンSでもHDDナビやスポーツパワーシートなどが標準装備になっている。専用サスペンションも付く。

ライバルといわれている輸入車と比較すると、アウディA4の2.0は388万円、BMW320iは399万円だ。もちろんこの2車は2Lの4気筒エンジンなので、動力性能的にはレクサスIS250のほうが上になる。アクセサリー類もレクサスのほうが充実している。その点ではレクサスのほうが買い得だろう。

動力性能でIS250と同じレベルになるとアウディA4は2.0ターボ(470万円)、BMWは325i(525万円)あたりになるのだ。

あとはユーザーの好みで選ぶだけだ。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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