バブル崩壊後、独創的なアイデアでホンダの危機を救った車3選
- 筆者: MOTA編集部
1990年代のバブル崩壊は、自動車業界にも大きな影響を与えました。ホンダは、バブル経済の崩壊と共に訪れたスポーツカー需要の縮小で窮地に立たされ、低迷期へ突入。しかし、ホンダらしい発想で、苦しい時期を脱出することに成功しました。今回は、ホンダの危機を救った車種をご紹介します。
苦しい状況だからこそ生まれた元祖ロールーフミニバン 初代オデッセイ
1994年にデビューした初代オデッセイは、ホンダが提唱する「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」第1弾として登場しました。
アコードをベースとして作られたオデッセイは、ロールーフでありながら、最大7人の乗車定員とミニバンのユーティリティを持ち合わせていたことから大ヒット。以降、ロールーフミニバンの定番モデルとなりました。
生産ラインの都合で高さに限界があった
厳しい予算の中で開発が進められたオデッセイは、アコードの生産ラインで製造しなければならず、背の高いルーフにできませんでした。スライドドアを持たないロールーフミニバンに対し、経営陣の一部は、最後まで市販化に懸念を示していたようです。
しかし、販売が開始されると大ヒットし、高い走行性能を持つロールーフミニバンという新しいカテゴリー創造につながりました。
ホンダ 初代オデッセイの中古車相場
■中古車掲載台数:7台
■中古車相場:29.8万円~65.7万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月30日時点のデータ
シビックをベースにしたクロスオーバーSUV 初代CR-V
「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」第2弾として、1995年にデビューしたクロスオーバーSUVが初代CR-Vです。6代目シビック(EK型)のプラットフォーム使っているため、軽量かつ運転しやすいクロスオーバーSUVへ仕上がっています。
エンジンに直列4気筒2.0リッターDOHCエンジンを搭載し、4WDを組み合わせていたため、舗装路だけでなく悪路でも安定した走行を実現。都市部だけでなく、都市部だけじゃなく、寒冷地や積雪地でも人気となり、試乗待ちの行列ができたり、3ヶ月の納期がかかったりするほどのヒットモデルとなりました。
国内専売から海外進出へ
初代CR-Vがデビューした当初は、国内専売車種の予定でしたが、北米ディーラーの社長から強い要望を受け、左ハンドル仕様を開発し輸出を開始すると、瞬く間に海外市場でも大ヒットを記録。以降、CR-Vは北米市場がメインターゲットとなっていったのです。
ホンダ 初代CR-Vの中古車相場
■中古車掲載台数:7台
■中古車相場:38.6万円~75.6万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月30日時点のデータ
ミニバンの定番を作った意欲作! 初代ステップワゴン
1996年、ホンダが提唱していた「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」の第3弾として登場したミニバンがステップワゴンです。当時は、商用車ベースで運転席下にエンジンがあるキャブオーバータイプが多かったミニバンの中、ボンネットにエンジンを収めるFFレイアウトを採用し、四角いスタイル、低床のパッケージなどにより、人気モデルとなりました。
ホンダ ステップワゴンのヒットにより、他社も同様のパッケージングを採用したミニバンをリリース。現在では、ミニバンの定番パッケージングとなりました。
多彩なシートアレンジも魅力
低床でフラットなフロアと全高を高くしていたため、室内は1335mmの高さを実現。子供が車内で立てるほどのスペースを確保しています。
また、3列シート仕様は、3列目へのウォークスルーが可能な「回転対座シート」、ラゲッジスペースを有効に使うことができる「ポップアップシート」を選択することもできました。
ホンダ 初代ステップワゴンの中古車相場
■中古車掲載台数:10台
■中古車相場:29.9万円~87.5万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年9月30日時点のデータ
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