スゴいぞ「Modulo X」!ホンダ純正コンプリートカーの実力とコダワリを体感試乗会で実感(1/2)
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:松田 タクヤ(オートックワン)
Modulo・Modulo Xの体感試乗会がツインリンクもてぎで開催!
2018年11月24日(土)、栃木県芳賀郡茂木町にあるホンダのサーキット「ツインリンクもてぎ」で、「モデューロ・モデューロX体感試乗会」が一般ユーザー向けに開催されました。
当日は素晴らしい快晴になりました。この時期らしい清々しい寒さの中、朝早くから試乗会に参加するユーザーが続々とツインリンクもてぎに到着。32組の参加者は自動車媒体の募集に応募し、抽選を勝ち抜いた幸運の持ち主の方々です。
今回の体感試乗会では、新たに今年の7月から登場したS660モデューロXの性能を体感することができる「スポーツカーコース」と、ステップワゴン モデューロXとフリード モデューロXを一般道で味わうことができる「ミニバンコース」が用意され、参加者はそれぞれのコースに分かれて体験試乗を行いました。
特にS660モデューロXの試乗会は性能を存分に味わえるクローズドコースを活用したメニューとなっていました。
上質に熟成されたホンダ純正コンプリートカー、「Modulo X」
試乗会前の開会式では、この日のゲストであるレーシングドライバーの紹介とモデューロ及びモデューロXのコンセプト解説が行われました。モデューロ(Modulo)はホンダの純正カスタムパーツを手がける「株式会社ホンダアクセス」が開発するアクセサリーブランドで、エアロパーツや専用ホイールなど各種パーツを販売しています。メーカー純正ですので、新車購入時に同時に注文できることやメーカー保証が受けられるのも魅力です。
モデューロの目指す走りはクルマをコントロールしやすくすることで「誰もが日常でのさまざまな走行シーンでより楽しく快適な走りを楽しめる」こと。ホンダ車が本来持っている走りの性能やポテンシャルをさらに引き出し、走りを極めることをテーマとしています。
モデューロは1994年にアルミホイールブランドとしてスタート。1999年にホンダの純正カスタマイズブランドとしてエアロパーツの展開を開始しました。2007年にはシビック タイプRのスポーツサスペンションを発売、メーカーのワークスチューナーとしての存在感も手に入れることになりました。
そして2013年、専用のカスタマイズパーツを生産ラインでベース車に装着し販売するコンプリートカーブランド「Modulo X」が誕生。まずは「N−BOX Modulo X」として登場しました。
モデューロXはホンダを知り尽くしたエンジニアが、匠の技で上質に熟成させたホンダ純正のコンプリートカーです。徹底的にこだわって仕上げられたモデューロXには、意のままに操れる操縦性、所有感を満たしつつ機能性も感じさせるデザイン、そして視覚だけでなく乗り味まで追求した上質感が与えられていることが特長です。
モデューロのパーツ群もホンダ車の性能を引き出し、外観の魅力をアップしたり、乗り心地を向上させることができますが、モデューロXではクルマ1台分でのセッティングを行うことによってパーツ単体では成しえない高い性能を実現しています。そのため、モデューロXの開発は、ホンダ車開発にも使用される北海道の鷹栖ブルーピンググラウンドも使用。しかも開発アドバイザーにはあの伝説のドライバー「ドリキン」こと土屋圭市氏が携わり、「そこまでするのか!」と唸らされるほどに時間と手間をかけて開発が行われているのです。
参加者がS660の標準車とModulo Xを乗り比べて仕様の深化を確認
スポーツカーコースの参加者は、説明の後にマイカーで「第2アクティブセーフティトレーニングパーク(ASTP)」に移動し、乗りなれた自らのクルマで一旦コースを走ります。参加者の車種はホンダ シビックタイプR、トヨタ ボクシー、スバル レガシィB4、そしてフィアット パンダなどなど、ミニバンからスポーツモデルまで実に多種多様です。
第2ASTPは免許取得後間もないドライバーやシニアドライバー、歩行者、自転車など全ての交通参加者が安全運転を学べる参加体験型の施設です。
2輪・4輪のスクールや親子参加型バイク体験会、企業の安全研修などにも使用される外周路は、一般道のような片側1車線の道路を模しています
S660モデューロXの良さを知るために、まず市販されているノーマルの「標準車」から試乗し、その直後にS660モデューロXのステアリングを握って違いを感じられるように図られていました。
しかも土屋圭市氏とF1参戦経験もあり、2018年はピレリスーパー耐久シリーズにModulo CIVIC TCRで参戦の中野信治選手、そしてスーパーGT・GT300クラスから、34号車Modulo DRAGO CORSEの道上龍選手が、参加者の走りをコース外からチェックしてチェック&アドバイスしてくれる!というプログラムまで用意されていたのですから驚きです!
もっとスポーツカーを楽しんで!の一言で参加者の走りが変わる
最初は恐る恐る走っていた参加者も、土屋圭市氏の「もっと踏まないとスポーツカーは味わえないよ!パイロン吹っ飛ばしても俺たちが直すから気にしないで!」という有難い(?)お言葉をいただいてからは、次第にアクティブな走りを楽しむように。
クローズドコースだからこそ出来るフルブレーキングや、タイヤの音を鳴らすほどのコーナリングでS660モデューロXの持つポテンシャルを引き出したドライビングを楽しんでいました。
走り終えた後の土屋氏、中野信治選手による「走りの添削」では、荷重移動やブレーキングのコツ、心構えなどプロドライバーから直接アドバイスがもらえるとあって、参加者はみな熱心に耳を傾けていました。
モデューロXのS660は、走り出した瞬間に違いが分かる!
S660モデューロXに乗られた感想を、参加者の川村昌毅さんにお聞きしました。
現行型シビックタイプRに乗られている川村さんは、「ぼくのクルマ、タイプRは何をしてもすごい速度でコーナーを曲がっていくのですが、S660は姿勢変化やブレーキングなどドライビングの基本を守ることで、より思い通りに曲がるS660の楽しさを改めて実感しました。モデューロXは気持ちいいクルマですね。乗り出した瞬間に違いを感じますし、スラロームの時にグッと粘ります。」とコメントしてくれました。
S660モデューロXは、ホンダの本格的なスポーツモデルであるタイプRのオーナーをも納得させる仕上がりになっているのですね。
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